岩波科学ライブラリー 192

ウイルスと地球生命

ウイルスは病気を起すが,生命や進化に重要な役割を果たす.常識を変えるウイルスの存在意義を考える.

ウイルスと地球生命
著者 山内 一也
ジャンル 書籍 > 単行本
書籍 > 自然科学書
書籍 > シリーズ・講座・全集
書籍 > 岩波科学ライブラリー > 生命・医学
日本十進分類 > 自然科学
シリーズ 岩波科学ライブラリー
刊行日 2012/04/13
ISBN 9784000295925
Cコード 0347
体裁 B6 ・ 並製 ・ カバー ・ 124頁
在庫 品切れ
あなたが胎児だったとき,ウイルスに守られていた? ウイルスといえば,病気を起こす危険なものとみなされている.ところが最近になって,生物の行動や生命の進化にウイルスがいくつもの重要な役割を果たしていることが明らかになってきた.これまでの常識を覆すウイルスの存在意義を考えてみよう.

■著者からのメッセージ

ウイルスといえば,誰でもすぐにインフルエンザやポリオなど数多くの病名が頭に浮かんでくるように,ウイルスは病気を起こすものとみなされている.ところが最近,ウイルスが人の胎児の保護に働いていることをはじめとして,いくつもの重要な役割を果たしていることが明らかになってきている.
 ウイルスは三〇億年前には存在していたと考えられている.三〇億年の間に蓄積されてきたウイルスの多様性も計り知れない.
 そこで,人を中心とした視点ではなく,生命体としてのウイルスの視点から本書をまとめてみた.ウイルスのこのような新しい見方にいささかなりとも関心が持たれることを期待している.
――「まえがき」より
山内一也(やまのうち かずや)
1931年生まれ.北里研究所,国立予防衛生研究所,東京大学医科学研究所教授,日本生物科学研究所主任研究員などを経る.東京大学名誉教授,日本ウイルス学会名誉会員,ベルギー・リエージュ大学名誉博士.著書に『狂牛病と人間』(岩波ブックレット),『エマージングウイルスの世紀』『異種移植』(河出書房新社),『プリオン病の謎に迫る』(日本放送出版協会),『ウイルスと人間』 『史上最大の伝染病 牛疫』(岩波書店)ほか多数.訳書に『異種移植とはなにか』(岩波書店),『カミング・プレイグ』(河出書房新社)ほか.

書評情報

ビッグイシュー 256号(2015年2月1日)
日本農業新聞 2012年4月29日

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