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岩波科学ライブラリー

エボラ出血熱とエマージングウイルス

空前の大流行となったエボラ出血熱.発生と対策の歴史を振り返り,ウイルス専門家の立場から現状を紹介.

エボラ出血熱とエマージングウイルス
著者 山内 一也
通し番号 235
ジャンル 書籍 > 自然科学書 > 岩波科学ライブラリー
書籍 > 岩波科学ライブラリー > 生命・医学
日本十進分類 > 自然科学
シリーズ 岩波科学ライブラリー
刊行日 2015/02/04
ISBN 9784000296359
Cコード 0347
体裁 B6 ・ 並製 ・ カバー ・ 126頁
在庫 在庫あり
西アフリカで発生したエボラ出血熱は過去に例を見ない大流行となった.エボラはどこから来たか,なぜ致死率90%と高いのか,治療や予防法はあるか,日本は大丈夫か,とさまざまな疑問が投げかけられている.ウイルスハンターや医師たちの苦闘の歴史を振り返り,ウイルス専門家の立場からエボラ出血熱の現在を紹介する.


■著者からのメッセージ
 1970年代,細菌感染はすでに抗生物質で治るようになり,人類最大の脅威だった天然痘も根絶間近となっていた.人々の感染症への関心は薄れていた.しかし,感染症の時代は終わっていなかった.現代社会の進展とそれに伴って生じたひずみがウイルスを広げているのである.
 西アフリカで発生したエボラ出血熱は過去に例を見ない広がりを見せており,世界各国がその対策に追われている.エボラは90パーセントに達する致死率など,病気のすさまじさから,ほかの病気とは異なる特別のものと受け止められている.エボラはどこから来たのか,なぜ高い致死率をしめすのか,空気感染は起こさないのか,日本は大丈夫なのか,といったさまざまな疑問が投げかけられている.
 本書はウイルス専門家の立場から,1976年に初めて発見されたエボラをめぐるドラマと研究の展開を紹介し,エボラについての正しい理解の一端になることを願っている.
――本書「はじめに」「プロローグ」より抜粋,一部改変
はじめに
プロローグ――新しい感染症の時代の到来
1 マールブルグ病
2 ラッサ熱
3 エボラ出血熱
4 エボラ2014
5 エボラウイルスをめぐる問題
6 エボラの治療と予防
7 エボラと日本
おわりに
参考文献
山内一也(やまのうち かずや)
1931年生まれ.北里研究所,国立予防衛生研究所,東京大学医科学研究所教授,日本生物科学研究所主任研究員などを経て,現在,東京大学名誉教授.
主著:『ウイルスと地球生命』 『ウイルスと人間』(以上,岩波科学ライブラリー)『近代医学の先駆者――ハンターとジェンナー』(岩波現代全書),『ワクチン学』(共著,岩波書店刊)他

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