物理学を変えた二人の男

ファラデー,マクスウェル,場の発見

物理学の最前線「場の理論」はいかに生まれたか

物理学を変えた二人の男
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著者 ナンシー・フォーブス , ベイジル・メイホン , 米沢 富美子 , 米沢 恵美
ジャンル 書籍 > 自然科学書 > 物理学
日本十進分類 > 自然科学
刊行日 2016/09/13
ISBN 9784000063241
Cコード 0042
体裁 四六 ・ 312頁
定価 本体3,200円+税
在庫 在庫あり
科学史に燦然と輝く二人の男は,いかにして電磁場を発見し,ニュートン以来の機械的な世界観を覆す革新的な「場」の理論を作り出したのか.鍛冶屋の息子で,何でも自分で確かめる真摯な態度を貫いた実験家ファラデーと,地主で弁護士の息子で,群を抜いた天才理論家でありながら剽軽で奇抜な面をもつマクスウェル.場の発見を主軸に二人の生涯を描く.

■編集部からのメッセージ

マイケル・ファラデーとジェームズ・マクスウェルは,電磁場の発見により現代物理学の基礎を確立した科学史に燦然と輝く最も大胆で創造的な科学者二人である.本書は,二人の足跡と,アイディアの発見史をたどる伝記であり,電磁気学の歴史をもれなく紹介する現代物理学の格好の入門書となっている.
 何よりこの本の特徴は「場」というアイディアを主人公にした点にある.二人に伝記はこれまでにも多数出されているが,明示的に「場」のアイディアをテーマとしたものはない.導入された「場」の概念は,その後の物理を変革し,今も物理学の最前線になっており,今後も最重要な視点であり続けるだろう.これを意図的に強調した類書はなく,この意味で,圧倒的に21世紀的な著作と言えるだろう.

■訳者からのメッセージ

本書は完全なドキュメンタリーであり,フィクションの部分は微塵もない.著者たちは,資料を調べ尽くし,事実の記録のみに基づいて記述を進める.伝聞や空想で行間を埋めたりはしない.その意味で,伝記というよりは,確固とした科学史の本である.それでいて,文章の隅々からファラデーとマクスウェルの人柄が,ふくよかに立ち上ってくる.科学を心から愛し,謙虚で,名誉欲とは無縁だった二人.年齢差を越えて互いに理解し合い,科学界の旧弊に立ち向かった.科学に英雄道なるものがあるなら,この二人こそが英雄だ,と著者たちは言う.(中略)
 ファラデーとマクスウェル.翻訳を通して,この二人に心底惚れ込んだ.真摯な姿勢を貫いたファラデーの生き方にしみじみと感動し,群を抜いた天才であるにも関わらず剽軽で奇抜な面も持つマクスウェルを(失礼ながら)可愛いと思ったりして,ほのぼのとした時間を持つことができた.
――「訳者あとがき」より

■原書年表・参考文献)

・年表
・参考文献へのリンク
謝辞

第1章 本屋の丁稚から研究所の丁稚へ 1791-1813
第2章 今は「化学」と呼ばれる研究分野 1813-1820
第3章 電気と磁気の長い歴史 1600-1820
第4章 円形方向に作用する力 1820 -1831
第5章 電磁誘導――磁気の変化が電気を起こす 1831-1840
第6章 推測が遥かな未来を先取りする 1840-1857
第7章 称号なしのマイケル・ファラデーのままで 1857-1867
第8章 「これはどうなっているの? 教えて」 1831-1850
第9章 ケンブリッジでの切磋琢磨の日々 1850-1854
第10章 「力線」を「仮想流体」との類推で説明する 1854-1856
第11章 ここでは冗談が通じない 1856-1860
第12章 光は電磁波だった! 1860-1863
第13章 これは大当たり(!)だと思う 1863-1865
第14章 田舎暮らし 1865-1871
第15章 キャヴェンディッシュ研究所の創設 1871-1879
第16章 マクスウェル信奉者たち 1850-1890
第17章 科学史の新しい時代 1890年以降


図版クレジット
訳者あとがき
索引
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