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近代の政治思想

その現実的・理論的諸前提

近代の政治思想
著者 福田 歓一
通し番号 青版 A-2
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 政治
刊行日 1970/01/20
ISBN 9784004100027
Cコード 0231
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 206頁
在庫 在庫あり

近代は,人間が既成の社会から自らを解放する努力によって生み出されたものである.では,その既成の社会とは一体何であり,人間はどのような努力によってそれを打ち破ったのか.中世から近代への転換期における思想の変革と原理形成の過程を鮮やかに描き出し,近代思想の遺産が今日の私たちにとってもつ意義を明らかにする.

序説 主題の意味と行論の構成

一 中世政治思想解体の諸相
  1 中世的政治像──その一般性とヨーロッパ的個性
  2 ルネッサンス──人間の理念と現実
  3 宗教改革と新しい価値
  4 宇宙像の解体と政治の世界

二 近代政治思想の現実的前提
  1 絶対主義と近代国家
  2 自由の問題
  3 権力の問題
  4 人格と自然──過渡的構成と根源的問題

三 近代政治思想の原理構成
  1 原理形成の諸段階
  2 政治の革命と思想の革命
  3 人間と文化(Ⅰ)
  4 人間と文化(Ⅱ)
  5 権力と制度

結び 遺産と現代
  1 近代国家と政治の観念
  2 諸前提の変容と現代の問題
  3 批判の精神

あとがき
福田歓一(ふくだかんいち)
 1923-2007年
 専攻─政治学史
 著書─『近代政治原理成立史序説』(岩波書店)
    『近代民主主義とその展望』(岩波新書)
    『デモクラシーと国民国家』(岩波現代文庫)
    『政治学史』(東京大学出版会)
    『ルソー』(人類の知的遺産,講談社)
    『福田歓一著作集』(全10巻,岩波書店)ほか

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