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自動車の社会的費用

自動車の社会的費用
著者 宇沢 弘文
通し番号 青版 B-47
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 経済
刊行日 1974/06/20
ISBN 9784004110477
Cコード 0233
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 194頁
在庫 在庫あり
自動車は現代機械文明の輝ける象徴である.しかし,自動車による公害の発生から,また市民の安全な歩行を守るシビル・ミニマムの立場から,その無制限な増大に対する批判が生じてきた.市民の基本的権利獲得を目指す立場から,自動車の社会的費用を具体的に算出し,その内部化の方途をさぐり,あるべき都市交通の姿を示唆する.
まえがき

序 章
 1 自動車の問題性
 2 市民的権利の侵害

Ⅰ 自動車の普及
 1 現代文明の象徴としての自動車
 2 自動車と資本主義
 3 アメリカにおける自動車の普及
 4 公共的交通機関の衰退と公害の発生
 5 一九七三年の新交通法

Ⅱ 日本における自動車
 1 急速な普及と道路の整備
 2 都市と農村の変化
 3 非人間的な日本の街路
 4 異常な自動車通行

Ⅲ 自動車の社会的費用
 1 社会的費用の概念
 2 三つの計測例
 3 新古典派の経済理論
 4 社会的共通資本の捉え方
 5 社会的コンセンサスと経済的安定性
 6 市民的自由と効率性
 7 社会的共通資本としての道路
 8 自動車の社会的費用とその内部化

Ⅳ おわりに

あとがき 
宇沢弘文(うざわ ひろふみ)
1928─2014年
1951年東京大学理学部数学科卒業
専攻─経済学
著書─『近代経済学の再検討』『経済学の考え方』『「成田」とは何か──戦後日本の悲劇』『地球温暖化を考える』『日本の教育を考える』(以上、岩波新書)、『ケインズ『一般理論』を読む』『近代経済学の転換』『現代経済学への反省─対談集』『現代日本経済批判』『公共経済学を求めて』『「豊かな社会」の貧しさ』『経済解析─基礎論』『二十世紀を超えて』『地球温暖化の経済学』『宇沢弘文著作集──新しい経済学を求めて』(全12巻)『算数から数学へ』『好きになる数学入門』(全6巻)(以上、岩波書店)、『現代を問う』『経済動学の理論』(東大出版会)ほか訳書─『ロビンソン現代経済学』『ボウルズ=ギンタス・アメリカ資本主義と学校教育』(Ⅰ・Ⅱ)(岩波書店)

書評情報

朝日新聞 2020年4月3日
日本経済新聞(朝刊) 2019年12月16日(評者:池上 彰さん)
朝日新聞(朝刊) 2014年11月23日
読売新聞(朝刊) 2014年10月19日
毎日新聞(朝刊) 2014年9月27日
週刊ダイヤモンド 2013年5月25日号

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