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国家神道

国家神道
著者 村上 重良
通し番号 青版 C-155
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 宗教
刊行日 1970/11/27
ISBN 9784004121558
Cコード 0214
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 238頁
在庫 品切れ

国家神道は,近代天皇制国家がつくりだした国家宗教であり,明治維新から太平洋戦争の敗戦まで八十年間,日本人を精神的に支配しつづけた.本書は,国家神道の成立から解体までの過程を詳細にたどり,その構造と思想を分析して本質的性格を明らかにすることによって,神道が日本人にとっていかなる意味をもったかを追求する.

まえがき

序説 民族宗教としての神道

Ⅰ 神道のなりたち――国家神道の前提
 1 原始神道――神社神道の起源
 2 古代の神祇制度――皇室神道の成立
 3 神仏習合と神道説の形成
 4 近世の神道――民間神道と教派神道の成立

Ⅱ 国家神道の形成
 1 神仏分離と神祇官再興
 2 排仏毀釈運動
 3 国民教化政策
 4 祭祀と宗教の分離
 5 教派神道の編成

Ⅲ 国家神道の思想と構造
 1 国家神道体制
 2 国体の教義
 3 宮中祭祀と神社祭式
 4 神職制度と神社の経営
 5 天皇制下の創建神社
 6 神祇院の設置――国家神道の絶頂期

Ⅳ 国家神道の解体
 1 神道指令と天皇の人間宣言
 2 神社本庁の設立と神社の復興

結び 国家神道の本質と役割

参考文献
村上重良(むらかみしげよし)
 1928-91年
 1952年東京大学文学部宗教学宗教史学科卒業
 専攻―宗教学
 著書―『慰霊と招魂』
    『天皇の祭祀』(2点岩波新書)
    『近代民衆宗教史の研究』
    『近代日本の宗教』
    『ほんみち不敬事件』
    『教祖』
    『現代宗教と政治』
    『日本宗教事典』ほか
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