神仏習合
神宮寺の論理,怨霊観念,穢れ忌避思想,浄土信仰など日本的宗教意識を分析し,その社会的背景を探る.
古代末期,平将門は東国を席巻し,巫女の託宣によって「新皇」となる.この託宣に登場するのは菅原道真の怨霊と八幡大菩薩.ここに神仏習合思想の劇的な発現をみる著者は,神宮寺の発生から,密教の展開,怨霊観念の成立,穢れ忌避思想と浄土信仰,そして本地垂迹説・中世日本紀にいたる過程を分析し,その社会的背景を探る.
神宮寺の論理,怨霊観念,穢れ忌避思想,浄土信仰など日本的宗教意識を分析し,その社会的背景を探る.