コンクリートが危ない

進む鉄筋腐食,溶ける骨材,崩れる基礎.本来耐久性をもつコンクリート構造物が,いま悲鳴を上げている.

コンクリートが危ない
著者 小林 一輔
通し番号 新赤版 616
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 社会
刊行日 1999/05/20
ISBN 9784004306160
Cコード 0251
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 236頁
定価 836円
在庫 在庫僅少
鉄筋腐食がすすむ高架橋,骨材が溶けていく橋脚,基礎が崩れていくマンション.本来200年の耐久性をもつはずのコンクリート構造物が,いまあちこちで悲鳴を上げている.高度成長期の骨材資源の枯渇と欠陥セメントの大量供給,さらに手抜き工事が招いた負の遺産である.私たちはどうすればこの危機を乗り切れるのだろうか.
1 コンクリート構造物に異変

2 コンクリート構造物の寿命

3 腐食する山陽新幹線高架橋

4 コンクリートのがん

5 コンクリートが分解する

6 明るみになった手抜き工事

7 高度成長の負の遺産

8 良質な遺産を残すために

付 分譲マンションへの対策

参 考 文 献
あ と が き
小林一輔 (こばやしかずすけ)
 1929年東京都生まれ
 1954年東京大学工学部土木工学科卒業
    運輸省運輸技術研究所,
    東京大学生産技術研究所教授,
    千葉工業大学教授を経て
 現在─東京大学名誉教授
 専攻─コンクリート工学
 著書─『コンクリート構造物の早期劣化と耐久性診断』(森北出版)など

書評情報

週刊文春 2005年1月13日号

受賞情報

日刊工業新聞社 技術・科学図書文化賞
講談社出版文化賞(科学出版賞)
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