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社会起業家

社会責任ビジネスの新しい潮流

社会貢献を掲げて事業をおこなう社会起業家が注目されている.彼らの生き方を紹介し,その意義を考える.

社会起業家
著者 斎藤 槙
通し番号 新赤版 900
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 社会
刊行日 2004/07/21
ISBN 9784004309000
Cコード 0236
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 254頁
在庫 品切れ
単に収入を得る手段としてだけでなく,自己実現のために,そして環境・人権などの課題に使命感をもつ―このような価値観をもって働く社会起業家がいま注目されている.社会責任投資の高まり,企業とNPOのパートナーシップといった新しい動向を明らかにしながら,アメリカ・日本の社会起業家の生き方を紹介し,その意義を考える.
はじめに

第一章 NPOのような企業、企業のようなNPO

1 アイスクリーム屋? それとも環境・社会運動家? ──ベン&ジェリー・アイスクリーム──

2 高い経営手腕を発揮するNPO ──コモングラウンド──

3 社会起業家とは何か

4 良識ある消費者が社会を変える

第二章 ビジネスの社会化、NPOのビジネス化の潮流

1 ビジネスの社会化の潮流
 (1) 企業のグローバル化
 (2) ステークホルダー(利害関係者)の行動の変化
 (3) エンロン事件の影響

2 NPOのビジネス化の潮流
 (1) 「小さな政府」の増加
 (2) 資金調達の困難
 (3) ベンチャー・フィランソロピーの登場

3 企業とNPOのパートナーシップ

第三章 社会起業家を生み出す基盤

1 社会起業家のサポーターたち

2 社会改革につながる社会責任投資(SRI)の高まり

3 未来の社会起業家の育成システム

第四章 活躍する社会起業家たち アメリカ篇

1 会社は社会を変えるための道具 ──パタゴニアのイヴォン・シュイナード──

2 企業に社会責任を認知させたパイオニア ──CEP、SAIのアリス・テッパー・マーリン──

3 始まりはテイクアウトのコーヒーショップから ──ホワイト・ドッグ・カフェのジュディ・ウィックス──

第五章 活躍する社会起業家たち 日本篇

1 同じ価値観の人と暮らせればよい ──ムパタ・サファリ・クラブと雑誌『ソトコト』の小黒一三──

2 健常者と障害者のバリアをなくすために ㈶共用品推進機構の星川安之──

3 毎日をアースデーにする地域通貨 ──アースデーマネーの池田正昭──

4 社会責任投資(SRI)の普及をリードする ──インテグレックスの秋山をね──

結びにかえて──社会起業家たちのインパクト

あとがき
斎藤 槙 (さいとう まき)
 1967年東京に生まれる.1991年聖心女子大学卒業後,広告代理店電通入社.1998年米国コロンビア大学国際関係大学院修士号取得.その後,ニューヨークを拠点として,企業の社会責任度調査・格付けを行うシンクタンクCEP並びに世界労働規格SA8000を認定する組織SAIなどを経て,インターネットを媒介として企業・NPO・市民をつなぐEarth Sectorの共同設立者として起業.現在は日米にてコンサルティング会社ASU International代表・社会責任コンサルタント
 ホームページ www.asuinternational.com
 著書─『世界をよくする簡単な100の方法─社会貢献ガイドブック』(講談社)
    『ソーシャルビジネス入門』『社会起業家の条件』(翻訳・解説:日経BP)
    『企業評価の新しいモノサシ─社会責任から見た格付基準』(生産性出版)
    『倫理法令遵守マネジメント・システム』(共著,麗澤大学出版)
    Société et publicité nipponnes-Kaléidoscope du japon contemporain(共著,Éditions You-Feng)

書評情報

日本経済新聞(朝刊) 2005年11月20日
アントレ 2004年10月号
読売新聞(朝刊) 2004年9月26日
中小企業家しんぶん 2004年9月5日号
電通報 2004年8月23日号
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