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英語でよむ万葉集

耳慣れた万葉のことばが,いま,新しい「世界文学」としてよみがえる.約50首の対訳にエッセイを付す.

英語でよむ万葉集
著者 リービ 英雄
通し番号 新赤版 920
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 文学
刊行日 2004/11/19
ISBN 9784004309208
Cコード 0292
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 228頁
在庫 品切れ
日本語と英語を往き還りする醍醐味を,これほど堪能できる書物がかつてあったろうか.英語を母語とし,中国語をつかいこなし,日本語で創作する稀有な作家の感性が,誰しもが耳慣れた万葉のことばを新たな相貌のもとによみがえらせる.約50首の対訳それぞれに作家独自のエッセイを付す,「世界文学としての万葉集」決定版.
世界文学としての、万葉集

序 天皇というアイデンティティ Tell me your name! 名告らさね

1 ちいさな「くに」の雄大な想像力 Many are the mountains of Yamato 大和には 群山あれど

2 イメージの醍醐味、それは「映像」に近い White, pure white 真白にそ

3 世界第二の都市の、おおらかな「文明」 The capital at Nara 奈良の京

4 太子の嘆き。日本語の根元的な感情は伝わるのか Traveler, alas! この旅人あはれ

5 枕詞は、翻訳ができるのか On a journey, with grass for pillow 草枕 旅にしあれば

6 柿本人麿、世界の古代文学の「最高峰」 Plover skimming evening waves 夕波千鳥

7 love とは違った、恋の表現力 Mountains, bend down! なびけこの山

8 千三百年の比喩 Reeling like a great boat 大船の たゆたふ見れば

9 山上憶良、絶叫の挽歌 I have let fly the child 吾が子飛ばしつ

主要参考文献
リービ英雄 (リービひでお)
 西洋出身者としてはじめての日本文学作家.
 1950年アメリカ生まれ.
 1967年はじめて日本に移り住み,以降,日米往還を繰り返し,その間プリンストン大学大学院博士課程修了,プリンストン大学・スタンフォード大学の日本文学教授を務める.
 1982年,万葉集の英訳
  The Ten Thousand Leaves: A Translation of the Man’s Premier Anthology of Classical Poetry
 により全米図書賞を受賞.
 現在東京に在住.
 著書─『星条旗の聞こえない部屋』(野間文芸新人賞,講談社文芸文庫),『天安門』(講談社),
    『日本語を書く部屋』『我的中国』
    (以上2点,岩波書店)ほか多数

書評情報

学校図書館 2019年11月号(通巻第829号)
毎日新聞(朝刊) 2005年12月18日
産経新聞(朝刊) 2005年4月10日
北海道新聞(朝刊) 2005年2月20日
毎日新聞(朝刊) 2005年2月6日
芸術新潮 2005年2月号
東京新聞(夕刊) 2005年1月22日
朝日新聞(朝刊) 2005年1月16日
週刊朝日 2004年12月31日号
読売新聞(朝刊) 2004年12月26日
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