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吉田茂

尊皇の政治家

講和・安保条約を締結し,戦後の経済的繁栄を招いたとされがちな吉田茂.その人物像を大きく塗り替える.

吉田茂
著者 原 彬久
通し番号 新赤版 971
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 政治
刊行日 2005/10/20
ISBN 9784004309710
Cコード 0223
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 254頁
在庫 品切れ
戦後日本の出発期に首相・外相を務め,政治・外交の軌道を敷いた吉田茂.その講和・安保条約締結は,軽武装・経済第一主義の確立によって後の繁栄を招いたと評価されがちだが,果たしてそういえるか.著者は,彼の遺した書簡,公開された外交文書,関係者からの聞き取りを通して,天皇体制の徹底した擁護者という新しい吉田像を描き出す.
第一章 人生草創──維新の激流に生る

第二章 帝国主義を抱いて──外交官の軌跡

第三章 体制の淵から──反軍部の旗幟

第四章 敗戦国の宰相──瓦礫の底から

第五章 歴史の岐に立つ──保守主義の貫徹

第六章 講和・安保両条約締結に向けて──外交文書は語る

第七章 権力の黄昏──政党政治からの逆襲

エピローグ──いまに生きる「吉田茂」

あとがき
参考文献・一次資料
参考文献(著者名五十音順)
一次資料
原 彬久 (はら よしひさ)
1939年北海道釧路市に生まれる
1963年早稲田大学第一政経学部政治学科卒業
現在─東京国際大学教授,法学博士(一橋大学).この間、1977~78年プリンストン大学および1990年ケンブリッジ大学客員研究員
専攻─国際政治学、日本外交史、日米関係論
著書─『戦後日本と国際政治─安保改定の政治力学』(中央公論社)
   『日米関係の構図』(NHKブックス)
   『国際政治分析─理論と現実』(新評論)
   『岸信介─権勢の政治家』(岩波新書)
   『戦後史のなかの日本社会党』(中公新書)
   『岸信介証言録』(編、毎日新聞社)
   『国際関係論基礎研究』(共編、福村出版)
   『現代国際政治のダイナミクス』(共編、早稲田大学出版部)
   『国際関係学講義』(編、有斐閣)
訳書─ H. J. モーゲンソー『国際政治─権力と平和』(訳者代表、福村出版)

書評情報

読売新聞(朝刊) 2006年1月8日
信濃毎日新聞(朝刊) 2005年12月25日
毎日新聞(朝刊) 2005年12月18日
朝日新聞(朝刊) 2005年12月11日

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