地球は火山がつくった

地球科学入門

地球環境の形成に大きく関与してきた火山噴火.意外に簡単な噴火のしくみから,地球の姿に迫る.科学の方法も探偵気分で味わおう.

地球は火山がつくった
著者 鎌田 浩毅
通し番号 467
ジャンル 書籍 > 岩波ジュニア新書 > 数学・物理・天文・地学
刊行日 2004/04/20
ISBN 9784005004676
Cコード 0244
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 206頁
定価 858円
在庫 在庫あり
地球上で見られる最もダイナミックな現象で,地球環境の形成に大きく関与してきた火山噴火.意外に簡単な噴火のしくみから地球の姿に迫る.伊豆大島で火山弾に追いかけられた経験をもつ著者だからこそ語ることのできる,火山の魅力満載! プレートテクトニクスなど地球科学の基本的な考え方,科学の方法も学べる.


■内容紹介
 著者は,火山を気に入った理由を次のように述べています.
 第1に,噴火というダイナミックな地球の息吹を実感できる.31歳のとき,伊豆大島で大きな噴火を初めて見た.目の前に,真っ赤に燃えたマグマのつくる巨大な火のカーテンが立ち上がった.マグマは地響きを立てて,私に向かってきた.その迫力を,いまでもまざまざと思い出すことができる.
 第2に,火山の噴火は,簡単な考え方で説明されてしまう.科学は,自然界に起きている複雑な現象の中から,一般的な原理を見いだそうとしてきた.火山の現象には,これがうまくいった例がたくさんある.一見複雑そうな火山の姿を,簡単な原理で解き明かしてゆくのは,とてもおもしろい.
 第3に,火山の噴火というのは,世界中どこでも共通している.日本の噴火もハワイの噴火も,同じ地球の上で起きている現象だからだ.火山を勉強していれば,ことばの通じない外国へ行っても,楽しむことができる.火山というキーワードを持っていれば,世界が拡がるのだ.
 第4に,火山の研究では,野外に出て直接現場を調べることが,主な仕事となっている.これをフィールドワークという.山に入って太陽の下で体を動かすのは,何と言っても大変に心地よい.火山の調査では,美しいものを追いかけて自然に触れながら旅することが,仕事になるのである.こんなすばらしい学問は,めったにない.さあ,今度は読者のみなさんが,この本を読んで感じる番です.
まえがき
Ⅰ 火山弾に追いかけられる! 
Ⅱ 噴火の仕組み
Ⅲ 火山の噴火のさまざまなすがた
Ⅳ 火山がつくってきた動く大地
Ⅴ 新しい地球の見かた――プルーム・テクトニクス
あとがき

地球科学の本の紹介
さくいん

書評情報

図書館教育ニュース 2015年10月28日号
としょかん通信〔中高校生版〕 2014年11月号附録
理科教室 2010年10月号
土と基礎 2005年8月号
測量 2004年12月号
公明新聞 2004年8月2日
化学 Vol.59 No.8(2004年8月)
子どもと教育 2004年7月号
子供の科学 2004年7月号
日本農業新聞 2004年6月27日
朝日新聞(朝刊) 2004年6月23日
ジュニアサイエンティスト 2004年6月号
茨城新聞 2004年5月23日
Mainichi INTERACTIVE edu-mail 2004年5月14日号
東京新聞 Web press 2004年5月4日号
福島民報 2004年5月1日
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