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父と娘の 法入門

私たちの社会を支える法の考え方がわかる!

父と娘の 法入門
著者 大村 敦志
通し番号 ジュニア新書 519
ジャンル 書籍 > 岩波ジュニア新書 > 社会・倫理
刊行日 2005/10/25
ISBN 9784005005192
Cコード 0232
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 222頁
在庫 品切れ

わたしたちの社会生活はたくさんの法律によって支えられています.その「法」の仕組みはどうなっているか,法律学者のお父さんが高校生の娘と対話をしながら探っていきます.身近な動物の話題をきっかけに,名前があるのはなぜ? 親子関係,契約とは何だろう? など楽しみながら法の考え方を学び,理解を深められる入門書.

■内容紹介
 わたしたちの社会生活はさまざまな法律によって支えられています.そのため,「法」の仕組みや考え方を理解しておくことは,これから社会に出るみなさんにとっても大切なことです.とりわけ最近になって,司法制度が大きく変わり,一般市民が裁判に参加する「裁判員制度」が導入されることになりました.将来,みなさんも裁判員になって,裁判にかかわるかもしれません.そこで,若いみなさんが「法」の基本的な考え方を学べるようにと願って書かれたのがこの本です.この本では,法学者のお父さんが高校生の女の子と対話をしながら,動物の話題をきっかけにして身近な生活のルールについて探っていきます.名前は何のためにあるの? 親子であるとはどういうこと? 契約とは何だろう? 事故が起きた場合の責任は? 読み進めるうちに,「社会と法」の関係について,いろいろなことが見えてくることでしょう.

前 夜 中高生のための法教育――犬も歩けば法にあたる
第1夜 名前があるのは何のため?――我輩は猫である
第2夜 落し物か捨て子か――まいごのこねこちゃん
第3夜 親子であるには?親子であれば?――ぞうさん
第4夜 飼主の死後の動物――忠犬ハチ公
第5夜 動物を殺してはいけない?――ねこふんじゃった
第6夜 動物の取引――ある晴れた昼下がり
第7夜 迷惑を防ぐ飼主の責任――101匹わんちゃん
第8夜 野生動物を捕獲する――森のくまさん
第9夜 児童の虐待・動物の愛護――ねこを紙袋に押し込んで
第10夜 飼主の移動の自由――盲導犬クイール
第11夜 コンパニオン・アニマルって何?――とっとこハム太郎
第12夜 動物と共存する――アマミノクロウサギ
大村敦志(おおむらあつし)
1958年,千葉県生まれ.1982年,東京大学法学部卒業.現在,東京大学名誉教授,学習院大学法科大学院教授.専攻は民法.『民法総論』(岩波書店),『ルールはなぜあるのだろう――スポーツから法を考える』(岩波ジュニア新書),『基本民法Ⅰ~Ⅲ』『消費者法』『家族法』(以上,有斐閣)など,多数の著書がある.

書評情報

法学セミナー 2006年4月号
諸君! 2006年1月号
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