アニメーションの世界へようこそ

アニメーションの仕組みと魅力を知ろう.

アニメーションの世界へようこそ
著者 山村 浩二
通し番号 ジュニア新書 538
ジャンル 書籍 > 岩波ジュニア新書 > 進路・仕事
刊行日 2006/06/20
ISBN 9784005005383
Cコード 0274
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 182頁
在庫 品切れ

はるか昔から,人間は〈動き〉を記録する試みをしてきました.古代の壁画や日本の絵巻をはじめ,絵の動く仕掛けおもちゃ,映画の誕生などを見ながら,アニメーションのさまざまな姿をたどります.「頭山」などの作品で,世界的に活躍しながらも手作りにこだわる作者が,その魅力と作り方を楽しく案内.

■内容紹介
2003年,日本の落語を題材にしたユニークなアニメーション短編『頭山』で,著者の山村浩二さんは,日本人で初めてアカデミー賞短編アニメーション部門でノミネートされました.数々の作品は世界の映画祭で上映され,ヤマムラワールドは各国でファンを増やしています.
この本では,アニメーションの歴史と魅力をヤマムラ流で楽しく紹介します.I章では,はるか昔から人間の夢でもあった「〈動き〉を記録したい」という試みを,古代の壁画や日本の絵巻などでたどります.また,視覚のしくみや錯覚を利用した,絵の動く仕掛け玩具も解説.現代のアニメーションが誕生するまでの,はるかな時間の旅が楽しめます.
さらに,2006年8月上旬に東京・ユーロスペースで公開される新作『年をとった鰐』の絵コンテ,原画などを材料に,アニメーションの作り方をていねいに説明.ファンには垂涎,また,アニメーションをなにげなく見ていた人にも発見の連続です.
 世界的に活躍しながらもつねに〈手作り〉にこだわり,自分の中から出てくるものをどうやって形にするか,と試みつづける山村さんが,今まで気づかなかった広くて深いアニメーションの世界へみなさんをご案内します.

ヤマムラアニメーション ホームページ http://www.yamamura-animation.jp/

I アニメーションの世界の深くて長い道のり
  愛知万博でのヤマムラアニメーション博物館/足がたくさん描かれた動物――アルタミラの洞窟画/アニメーションと映画の違い/アニメーション技法あれこれ/日本のアニメーションの歴史 etc

II 『頭山』が生まれるまで
  中学生で自作アニメーションを/自分の中から出てくるキャラクターを形にする/子どものワークショップで作った『どっちにする?』/光と影をどう描くか――『頭山』 etc

III アニメーションの作り方
  アニメーションの原理がわかる視覚玩具/見ている人の想像力が絵を動かしている/アニメーションの作り方――企画・原案/シナリオ・絵コンテ/レイアウト・動画/ナレーション・音楽/公開・発表 etc

IV 山村浩二Q&A

書評情報

朝日新聞(朝刊) 2006年7月23日
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