中国近世史
東洋学の祖・内藤湖南.本書は唐と宋の間に中世と近世の別を見る湖南の学問の根幹をなす著作.史実に即して近世の意義が力説される.
日本の東洋学の祖・内藤湖南(1866-1934).彼の時代区分論は日本のみならず世界的な評価を受けている.本書は唐末五代を中世から近世への過渡期とみなすだけでなく,明清時代へと続く近世中国の特質が宋代から元代にかけて形成されたと論じる.具体的な史実に即した平明な叙述のなかに独創的で鋭い洞察に満ちた内藤史学の代表作.(解説・注=徳永洋介)
東洋学の祖・内藤湖南.本書は唐と宋の間に中世と近世の別を見る湖南の学問の根幹をなす著作.史実に即して近世の意義が力説される.