国語学原論 続篇

言語過程説に基づく新たな国語学の設計図.

国語学原論 続篇
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著者 時枝 誠記
通し番号 青N110-3
ジャンル 書籍 > 岩波文庫
日本十進分類 > 語学
刊行日 2008/03/14
ISBN 9784003815038
Cコード 0181
体裁 文庫 ・ 並製 ・ 318頁
定価 本体840円+税
在庫 在庫僅少
本書は『国語学原論』正篇(1941年)の後を継いで正篇の発展的な諸問題を扱うと同時に,その〈言語過程説〉の理論に基づく独自の国語学の体系的記述を企てたものである.言語を人間生活全体の中で捉え,それとの交渉連関において考えようとした新たな国語学の「設計図」とも言うべき書.1955年刊.(解説=前田英樹)


第一篇 総論
一 『国語学原論正篇』の概要と『続篇』への発展
二 言語過程説の基本的な考え方
三 言語過程説における言語研究の方法

第二篇 各論
第一章 言語による思想の伝達
一 伝達の事実
一 伝達はどのように研究されてきたか
二 伝達の媒材としての音声と文字
三 伝達における概念過程
四 表現における概念規定と描写の意義
五 理解に於ける自由と制約
六 伝達における客体的なものと主体的なもの
二 伝達の成否の条件
一 伝達の種々相――正解,誤解,曲解――
二 伝達の成否の条件
三 伝達における標準語の機能と表現媒材の一様性と恒常性
四 鑑賞の対象とされる伝達事実
五 音声の過程的構造と音声の分類
第二章 言語の機能
一 言語と生活との機能的関係
二 言語の機能
一 実用的(手段的機能)
二 社交的機能
三 鑑賞的機能
第三章 言語と文学
一 言語研究と文学研究との関係
二 言語は文学表現の媒材であるとする考え方
三 言語過程説における言語と文学の関係
一 文学は言語である――文学と言語の連続性――
二 文学と言語を分つもの
四 文学の社会性
第四章 言語と生活
一 言語生活の実態
二 音声言語と文字言語
三 口語と文語
四 標準語と方言
五 文学と生活
六 シャール・バイイにおける言語と生活との交渉の問題
第五章 言語と社会及び言語の社会性
一 『正篇』で扱った言語の社会性の問題
二 言語社会学派における言語の社会学的研究
三 言語過程説における言語の社会的機能の問題
四 言語の社会的機能と文法論との関係
五 対人関係を構成する「辞」の機能
一 感動詞のあるもの
二 敬譲の助動詞
三 推量の助動詞
四 打消の序歳
五 助詞
第六章 言語史を形成するもの
一 要素史的言語史研究と言語生活史としての言語史研究
二 言語史と政治・社会・文化史との関係
三 言語的関心
四 資料としての文献と研究対象としての文献
五 国語史の特質
一 樹幹図式と河川図式
二 外国語の摂取とその方法
三 表現における型
四 言語に対する価値意識の転換
六 文学史と言語生活史

著者著述目録
時枝誠記のプラグマティズム(前田英樹)
索引
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