ミジンコはすごい!

敵が近づくと,頭をとがらせたり死んだふりをしたり.愉快でパワフルなミジンコの世界をのぞいてみよう.

ミジンコはすごい!
著者 花里 孝幸
通し番号 532
ジャンル 書籍 > 岩波ジュニア新書 > 生物・化学・環境
日本十進分類 > 自然科学
刊行日 2006/04/20
ISBN 9784005005321
Cコード 0245
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 222頁
在庫 品切れ

敵が近づくと,頭をとがらせておどしたり,死んだふりをしたり.一方,植物プランクトンを食べて,湖をきれいにする役割も果たしています.そんな愉快でパワフルなミジンコに魅せられた著者が,かれらの世界を縦横無尽に描きます.あなたもいっしょに,このミクロでビッグな世界をのぞいてみませんか.

■内容紹介
 みなさんはミジンコを見たことがありますか.そう問いかけるわたし自身,ミジンコにたいして,あるイメージはもっているものの,まだ直接見たことがないのです.目をクリクリさせて愛らしい表情のミジンコは,いまや,いやし系の生きものとしてとても関心がたかまっているといいます.しかし,実際に湖沼などにすんでいるミジンコの生態はどうなっているのでしょうか.魚など捕食者の多いところで生きぬくことはたいへんです.
 この本では,ミジンコが生き残るためにどんな戦略で対処しているか,詳しくのべられます.敵が近づくと,頭をとがらせたり,深いところにもぐったり,死んだふりをしたり‥‥.著者の花里先生は,さまざまな実験や観察をくりかえすなかでミジンコの生態がしだいにわかるようになり,ますますミジンコに魅せられるようになったと語っています.わたし自身,ミジンコを知れば知るほど「すごい!」といいたくなり,親近感が増し,はやく見てみたいと思いました.21世紀は「環境の世紀」とよくいわれます.ミジンコをとおして,環境や生態系のことをもう一度考えなおしてみませんか.

Ⅰ ミジンコに注目
Ⅱ ミジンコの正体
Ⅲ 魚vsミジンコ
Ⅳ 湖の水環境を考える
Ⅴ 水槽で「湖」の生態を見る
Ⅵ 湖から地球環境を考える

書評情報

北海道新聞(夕刊) 2008年10月4日
日本経済新聞(朝刊) 2006年5月14日
信濃毎日新聞(朝刊) 2006年5月1日
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