細胞のはたらきがわかる本

細胞は一個の生命体といってもいい.生まれ,活動し,増やし,死ぬ.各段階はどんなメカニズムでおこなわれているのだろうか.

細胞のはたらきがわかる本
著者 伊藤 明夫
通し番号 ジュニア新書 575
ジャンル 書籍 > 岩波ジュニア新書
日本十進分類 > 自然科学
刊行日 2007/09/20
ISBN 9784005005758
Cコード 0245
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 218頁
在庫 品切れ

細胞は一個の生命体といってもいい.生まれ,活動し,増やし,死ぬ.各段階はどんなメカニズムでおこなわれているのだろうか.タンパク質が連携して細胞のはたらきをつくりだしているのと同じように,60兆個の細胞が連携することによってヒトの活動をつくりだしている.細胞の一生とはたらきがくっきりと見えてくる.


■内容紹介

 私たちの体が細胞でできていることは,ご存じですよね.では,細胞に寿命があることは,知っていますか?
 皮膚の細胞は生まれてから1カ月,胃の粘膜細胞は数日,小腸表面の細胞は5日で死んでしまいます.正確にいえば,体からはがれ落ちてしまうのです.これらは短命な細胞の代表ですが,では,なぜ短命なのでしょうか?
 それは,これらの細胞はいつも外の物質に触れていて,ストレスを受けているからです.皮膚は紫外線を受けたり,蚊にさされたり,胃や腸なら硬い食べものや強いアルコールなどにさらされます.こんなストレスにさらされていると,細胞は早く痛み,しっかりしたはたらきができなくなります.そこで,新しい細胞にどんどん入れかえるように,プログラムされているのです.
 ところで,細胞分裂ということばもご存知ですね.この分裂も無限にできるわけではありません.何回ぐらいできるか知っていますか?
 この答えは,本書の3章に書いてあります.なぜ,回数が決まっているか,どこで決めているかについても,もちろん説明していますので,ぜひ読んでみてください.
 働き者の細胞たちが,どんなふうに働いているのかが,よくわかります.この本を読んでくだされば,自分の体の細胞たちに愛着がわいてきます.

1章 細胞は小さないのち
2章 細胞は生まれる
3章 細胞は増える
4章 細胞は死ぬ
5章 細胞はからだをつくる
6章 細胞は連携する
7章 細胞の中をのぞいてみると
8章 細胞内社会のはたらき
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