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2018.01.01
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岩波科学ライブラリー
つじつまを合わせたがる脳
われわれが安心して日常を過ごせるのは,脳のつじつま合わせのおかげなのだ.まさかと思う人も,もっと脳を深く知りたくなる本.
著者 | 横澤 一彦 著 |
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通し番号 | 257 |
ジャンル | 書籍 > 自然科学書 > 岩波科学ライブラリー 書籍 > 岩波科学ライブラリー > 人間・心理 |
シリーズ | 岩波科学ライブラリー |
刊行日 | 2017/01/19 |
ISBN | 9784000296571 |
Cコード | 0311 |
体裁 | B6 ・ 並製 ・ カバー ・ 122頁 |
在庫 | 品切れ |
作り物とわかっているのに自分の手と思い込む.目の前にあるのに見落としてしまう.これらはいずれも脳のつじつま合わせが引き起こす現象.顔と声が別人の映画の吹き替えに違和感を覚えないのも同じ.われわれが安心して日常を過ごせるのも,こうした脳の特性のおかげなのだ.まさかと思う人も,もっと脳を深く知りたくなる本.
まえがき
第1章 つじつま合わせの達人
つじつま合わせ/五感と脳/統合的認知/ラバーハンド錯覚/自己刺激によってラバーハンド錯覚は生じるか/ラバーハンド錯覚に付随する感覚/幽体離脱体験/身体所有感覚
[コラム]体性感覚と触覚
第2章 感覚を融合したつじつま合わせ
マガーク効果/腹話術効果/マガーク効果と腹話術効果は同時に生じるか/感覚融合認知
[コラム]錯覚とつじつま合わせ
第3章 見落として当たり前
選択の見落とし/変化の見落とし/めったに出現しない標的の探索/注意の限界と効用/見落とし回避の方法
[コラム]注意と意識
第4章 形や色の好ましさ
典型的見え/好ましさと安定性/典型的見えとつじつま合わせ/色の恒常性/色嗜好/生態学的誘発性理論
[コラム]共感覚
終章 つじつまを合わせたがる脳との付き合い方
拡張される身体《ラバーハンド錯覚》/雑音への耐性《マガーク効果と腹話術効果》/見落とし回避のコツ《専門家の注意力》/操られる嗜好《形や色の好ましさ》/つじつまを合わせたがる脳とつじつまの合わない行動をする人間
参考文献・図について
第1章 つじつま合わせの達人
つじつま合わせ/五感と脳/統合的認知/ラバーハンド錯覚/自己刺激によってラバーハンド錯覚は生じるか/ラバーハンド錯覚に付随する感覚/幽体離脱体験/身体所有感覚
[コラム]体性感覚と触覚
第2章 感覚を融合したつじつま合わせ
マガーク効果/腹話術効果/マガーク効果と腹話術効果は同時に生じるか/感覚融合認知
[コラム]錯覚とつじつま合わせ
第3章 見落として当たり前
選択の見落とし/変化の見落とし/めったに出現しない標的の探索/注意の限界と効用/見落とし回避の方法
[コラム]注意と意識
第4章 形や色の好ましさ
典型的見え/好ましさと安定性/典型的見えとつじつま合わせ/色の恒常性/色嗜好/生態学的誘発性理論
[コラム]共感覚
終章 つじつまを合わせたがる脳との付き合い方
拡張される身体《ラバーハンド錯覚》/雑音への耐性《マガーク効果と腹話術効果》/見落とし回避のコツ《専門家の注意力》/操られる嗜好《形や色の好ましさ》/つじつまを合わせたがる脳とつじつまの合わない行動をする人間
参考文献・図について
横澤一彦(よこさわ かずひこ)
1956年生まれ.1981年東京工業大学大学院総合理工学研究科(電子システム専攻)修士課程修了.工学博士.NTT基礎研究所主幹研究員を経て,現在は東京大学大学院人文社会系研究科教授.日本認知科学会会長,カリフォルニア大学バークレイ校客員研究員などを歴任.専門は認知心理学/認知科学.理系出身の心理学者の草分け.著書に,『視覚科学』(勁草書房),『注意』(共著,勁草書房),『オブジェクト認知』(共著,勁草書房)など.
1956年生まれ.1981年東京工業大学大学院総合理工学研究科(電子システム専攻)修士課程修了.工学博士.NTT基礎研究所主幹研究員を経て,現在は東京大学大学院人文社会系研究科教授.日本認知科学会会長,カリフォルニア大学バークレイ校客員研究員などを歴任.専門は認知心理学/認知科学.理系出身の心理学者の草分け.著書に,『視覚科学』(勁草書房),『注意』(共著,勁草書房),『オブジェクト認知』(共著,勁草書房)など.
書評情報
学校図書館速報版 2017年5月1日号
公明新聞 2017年1月30日
公明新聞 2017年1月30日