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文庫解説ワンダーランド

『坊っちゃん』『武士道』『なんクリ』『永遠の0』.痛快きわまりない「解説の解説」が,幾多の文庫に新たな命を吹き込む!

文庫解説ワンダーランド
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著者 斎藤 美奈子
通し番号 新赤版 1641
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 文学
刊行日 2017/01/20
ISBN 9784004316411
Cコード 0295
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 256頁
在庫 在庫あり

基本はオマケ,だが,人はしばしばオマケのためにモノを買う.マルクス,漱石,松本清張.『武士道』『なんクリ』『永遠の0』──古典名作にベストセラーがずらりと揃う文庫本,その巻末の「解説」は,読み出すとどうにも止められないワンダーランドだった! 痛快きわまりない「解説の解説」が,幾多の文庫に新たな命を吹き込む.

序にかえて――本文よりエキサイティングな解説があってもいいじゃない

Ⅰ あの名作に、この解説
1 夏目漱石『坊っちゃん』
 四国の外で勃発していた解説の攻防戦
2 川端康成『伊豆の踊子』『雪国』
 伊豆で迷って、雪国で遭難しそう
3 太宰治『走れメロス』
 走るメロスと、メロスを見ない解説陣
4 林芙美子『放浪記』
 放浪するテキスト、追跡する解説
5 高村光太郎『智恵子抄』
 愛の詩集の陰に編者の思惑あり

Ⅱ 異文化よ、こんにちは
6 サガン『悲しみよこんにちは』/カポーティ『ティファニーで朝食を』
 翻訳者、パリとニューヨークに旅行中
7 チャンドラー『ロング・グッドバイ』/フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』
 ゲイテイストをめぐる解説の冒険
8 シェイクスピア『ハムレット』
 英文学か演劇か、それが問題だ
9 バーネット『小公女』
 少女小説(の解説)を舐めないで
10 伊丹十三『ヨーロッパ退屈日記』『女たちよ!』
 おしゃれ系舶来文化の正しいプレゼンター
11 新渡戸稲造『武士道』/山本常朝『葉隠』
 憂国の士が憧れるサムライの心得

Ⅲ なんとなく、知識人
12 庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』/田中康夫『なんとなく、クリスタル』
 ン十年後の逆転劇に気をつけて
13 吉野源三郎『君たちはどう生きるか』/マルクス『資本論』
 レジェンドが鎧よろいを脱ぎ捨てたら
14 柴田翔『されど われらが日々──』/島田雅彦『優しいサヨクのための嬉遊曲』
 サヨクが散って、日が暮れて
15 小林秀雄『モオツァルト・無常という事』
 試験に出るアンタッチャブルな評論家
16 小林秀雄『Xへの手紙』/吉本隆明『共同幻想論』
 空からコバヒデが降ってくる
17 夏目漱石『三四郎』/武者小路実篤『友情』
 悩める青年の源流を訪ねて

Ⅳ 教えて、現代文学
18 村上龍『限りなく透明に近いブルー』『半島を出よ』
 限りなくファウルに近いレビュー
19 松本清張『点と線』『ゼロの焦点』
 トリックの破綻を解説刑事が見破った
20 赤川次郎「三毛猫ホームズ」シリーズ
 私をミステリーの世界に連れてって
21 渡辺淳一『ひとひらの雪』
 解説という名の「もてなし」術
22 竹山道雄『ビルマの竪琴』/壺井栄『二十四の瞳』/原民喜『夏の花』
 彼と彼女と「私」の戦争
23 野坂昭如『火垂るの墓』/妹尾河童『少年H』/百田尚樹『永遠の0』
 軍国少年と零戦が復活する日

あとがき
斎藤美奈子(さいとう みなこ)
1956年新潟県生まれ.児童書などの編集者を経て
現在─ 文芸評論家
著書─『妊娠小説』『紅一点論』『文章読本さん江』(以上,ちくま文庫),『文壇アイドル論』『モダンガール論』(以上,文春文庫),『戦下のレシピ』(岩波現代文庫),『冠婚葬祭のひみつ』(岩波新書),『名作うしろ読み』(中公文庫),『名作うしろ読みプレミアム』(中央公論新社),『ニッポン沈没』(筑摩書房),『学校が教えないほんとうの政治の話』(ちくまプリマー新書)ほか多数.『文章読本さん江』で第1 回小林秀雄賞受賞.

書評情報

MORGEN 2017年6月7日
AERA 2017年5月22日号
京都新聞 2017年2月12日

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