単行本
新刊

生誕150年 世界文学としての夏目漱石

漱石は世界を,世界は漱石を,どう読んだか

生誕150年 世界文学としての夏目漱石
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著者 フェリス女学院大学日本文学国際会議実行委員会
ジャンル 書籍 > 単行本 > 文学・文学論
刊行日 2017/03/24
ISBN 9784000611916
Cコード 0091
体裁 A5 ・ 並製 ・ カバー ・ 208頁
定価 本体2,200円+税
在庫 在庫あり

ことし生誕一五〇年を迎える夏目漱石.漢文学・英文学・ヨーロッパ大陸文学など,世界文学の読者・研究者であった漱石は,小説の技法を学んで小説家となった.その作品が今や世界中の読者に読まれているという構図「世界文学としての夏目漱石」を可視化するべく,各国の漱石研究者による,白熱した国際会議の議論を報告する.

はじめに

世界文学としての夏目漱石 ……小森陽一

第一部 漱石は世界をどう読んだか?
 『文学論』の現在 ……佐藤裕子
 英文学と夏目漱石 ……田久保浩
 ヨーロッパ文学を漱石はどう読んだか ……大野英二郎
 漱石と中国文学 ……林少陽

第二部 今、漱石を読む
 夏目漱石というイメージ ……夏目房之介
 夫/稼ぎ手の呻き――『野分』と『道草』の男性性 ……飯田祐子

第三部 世界は漱石をどう読んでいるか?
 象形文字とギリシア語――漱石を英訳するという挑戦 ……マイケル・ボーダッシュ
 アルファベットの「K」 ……キース・ヴィンセント(訳・北丸雄二)
 『明暗』を翻訳で読む ……安倍オースタッド玲子
 韓国における夏目漱石の受容 ……朴裕河
 中国における夏目漱石作品の翻訳状況――『吾輩は猫である』の翻訳を中心に ……李広志

付録1 『文学論』引用作品一覧
付録2 夏目漱石翻訳作品一覧
付録3 スペイン語訳『夢十夜』第三夜 ……ルシア・オルネド
フェリス女学院大学日本文学国際会議実行委員会
佐藤裕子(委員長)/島村輝(副委員長)/勝田耕起/大野英二郎/寺尾隆吉


【執筆者略記】
安倍オースタッド玲子(あべ おーすたっど れいこ)
日本近代文学/オスロ大学東洋言語文化学部教授/「イプセンと漱石」

飯田祐子(いいだ ゆうこ)
日本近代文学・日本文化論・ジェンダー批評/名古屋大学文学研究科教授/『彼らの物語 日本近代文学とジェンダー』

大野英二郎(おおの えいじろう)
フランス文学・文化/フェリス女学院大学国際交流学部教授/『停滞の帝国 近代西洋における中国像の変遷』

小森陽一(こもり よういち)
日本近代文学/東京大学大学院総合文化研究科教授/『子規と漱石 友情が育んだ写実の近代』

佐藤裕子(さとう ゆうこ)
日本近代文学/フェリス女学院大学文学部教授/『漱石のセオリー―『文学論』解読』

田久保浩(たくぼ ひろし)
英文学/徳島大学大学院総合科学研究部教授/「『ゴドーを待ちながら』における聖書引喩」

夏目房之介(なつめ ふさのすけ)
漫画家、漫画批評/学習院大学大学院人文科学研究科教授/『手塚治虫はどこにいる』

キース・ヴィンセント(J. Keith Vincent)
日本文学、比較文学、ジェンダー研究/ ボストン大学准教授/Two-Timing Modernity : Homosocial Narrative in Modern Japanese Fiction

マイケル・ボーダッシュ(Michael K. Bourdaghs)
近代日本文学・文化、ポピュラー音楽、文学理論/シカゴ大学教授/『さよならアメリカ、さよならニッポン――戦後、日本人はどのようにして独自のポピュラー音楽を成立させたか』

朴裕河(パク ユハ)
日本近現代文学/世宗大学教授/『帝国の慰安婦 植民地支配と記憶の闘い』

李広志(り こうし)
近代日本文学/寧波大学外国語学部准教授/『我是猫』(翻訳)

林少陽(りん しょうよう)
近代中国の思想・文化史、近代日本の思想・文化史、比較文学、比較思想/東京大学大学院総合文化研究科准教授/『「修辞」という思想――章炳麟と漢字圏の言語論的批評理論』

ルシア・オルネド(Lucía Hornedo)
比較文学・翻訳/フェリス女学院大学大学院博士後期課程在学/「安部公房とフリオ・コルタサルの比較研究――〈アイデンティティ喪失〉の隠喩」
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