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重力と恩寵

たとえこの身が汚泥となりはてようと,なにひとつ穢さずにいたい――究極の純粋さを志向したヴェイユの代表作.

重力と恩寵
著者 シモーヌ・ヴェイユ , 冨原 眞弓
通し番号 青690-4
ジャンル 書籍 > 岩波文庫 > 青(哲学・教育・宗教)
刊行日 2017/03/16
ISBN 9784003369043
Cコード 0110
体裁 文庫 ・ 452頁
在庫 在庫あり

たとえこの身が汚泥となりはてようと,なにひとつ穢さずにいたい──絶え間なく人間を襲う不幸=重力と,重力によって自らの魂を低めざるをえない人間.善・美・意味から引きはがされた真空状態で,恩寵のみが穢れを免れる道を示す.戦火の中でも,究極の純粋さを志向したヴェイユの深い内省の書.その生の声を伝える雑記帳(カイエ)からの新校訂版.

凡 例

一  重力と恩寵
二  真空と代償作用
三  真空を受けいれる
四  執着を断つ
五  埋めつくす想像力
六  時間を放棄する
七  対象なしに欲する
八  自我(モワ)
九  脱-創造(デクレアシオン)
一〇 消えさること
一一 必然と従順
一二 幻想
一三 偶像崇拝
一四 愛
一五 悪
一六 不幸
一七 暴力
一八 十字架
一九 天秤と梃子(てこ)
二〇 不可能なもの
二一 矛盾
二二 必然と善とを分かつ懸隔
二三 偶然
二四 愛すべきものは不在である
二五 浄めるものとしての無神論
二六 注意と意志
二七 馴致
二八 知性と恩寵
二九 読み
三〇 ギュゲスの指輪
三一 宇宙の意味
三二 仲介(メタクシュ)
三三 美
三四 代数学
三五 「社会の烙印を……」
三六 巨獣
三七 イスラエル
三八 社会の調和
三九 労働の神秘

訳 註
訳者あとがき
略号対照表

書評情報

週刊文春 2017年4月6日号

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