岩波新書

モラルの起源

実験社会科学からの問い

実験から考える協力・共感・正義

モラルの起源
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著者 亀田 達也
通し番号 新赤版 1654
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 哲学・思想
刊行日 2017/03/22
ISBN 9784004316541
Cコード 0211
体裁 新書 ・ 208頁
定価 本体760円+税
在庫 在庫あり

群れで生きるための心の働きを,進化的に獲得してきたヒト.しかし,異なるモラルをもつ人々を含む大集団で生きる現代,仲間という境界線を越えて,人類が平和で安定した社会をつくるにはどうすればよいのか.心理学などの様々な実験をもとに,文系・理系の枠を飛び越え,人の社会を支える心のしくみを探る意欲作.

はじめに

第1章 「適応」する心
 1.生き残りのためのシステムとしてのヒト
 2.適応環境としての群れ

第2章 昆虫の社会性、ヒトの社会性
 1.群れを優先させるハチ
 2.個人を優先させるヒト

第3章 「利他性」を支える仕組み
 1.二者間の互恵的利他行動
 2.社会的ジレンマと規範・罰
 3.情と利他性

第4章 「共感」する心
 1.動物の共感、ヒトの共感
 2.内輪を超えるクールな共感

第5章 「正義」と﹁モラル」と私たち
 1.セーギの味方の二つの疑問
 2.いかに分けるか――分配の正義
 3.社会の基本設計をめぐって――ロールズの正義論
 4.正義は「国境」を超えるか?

おわりに
主要引用文献
亀田達也(かめだ たつや)
1960年生まれ.東京大学大学院社会学研究科修士課程,イリノイ大学大学院心理学研究科博士課程修了.Ph. D.( 心理学).現在,東京大学大学院人文社会系研究科教授.
著書に『合議の知を求めて――グループの意思決定』(共立出版),共編著に『複雑さに挑む社会心理学――適応エージェントとしての人間』(有斐閣),『進化ゲームとその展開』(共立出版),Evolution, culture, and the human mind. New York: Psychology Press,『文化と実践――心の本質的社会性を問う』(新曜社),『社会のなかの共存』(岩波講座 コミュニケーションの認知科学 第4巻,岩波書店),『「社会の決まり」はどのように決まるか』(フロンティア実験社会科学第6巻,勁草書房)など.

書評情報

週刊エコノミスト 2017年5月23日号
山梨日日新聞 2017年5月21日
朝日新聞(朝刊) 2017年5月7日
毎日新聞(朝刊) 2017年4月23日
週刊東洋経済 2017年4月15日号
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