岩波ジュニア新書

正しいコピペのすすめ(単行本)

模倣,創造,著作権と私たち

デジタル機器やネットの普及でコピーが日常行為になっている今,知っておくべき著作権のルールをわかりやすく解説します.

正しいコピペのすすめ
このエントリーをはてなブックマークに追加
著者 宮武 久佳
通し番号 849
ジャンル 書籍 > 岩波ジュニア新書 > 社会・倫理
刊行日 2017/03/22
ISBN 9784005008490
Cコード 0236
体裁 新書 ・ 224頁
在庫 在庫あり

ネット画像をSNSにアップする,ウエブの文章を使ってレポートを書く,ネットでドラマや動画を視聴する…,コピーが日常行為になっている現在,誰もが「うっかり」他人の権利を侵害してしまう可能をもっています.本書では,著作権の基本的なルールを学びつつ,コピペ時代の創造性やイノベーションについて考えます.

はじめに――価値あるものはコピーに乗って

第1章 コピーする日常――作る人と使う人
 スピーチにも著作権/起きてから寝るまで/レストランで記念撮影/ソーシャルメディア時代に/「コピーした? 捕まりますよ」/番組録画と著作権/「作る人」は偉い/ゴッホの「ひまわり」を絵葉書に

第2章 コピーのルールとは――著作権早分かり
 著作権とは/アイデアを保護しない/著作権の中身/フリーライドを許さない/第9交響曲と作曲家の個性/お金を払ってもキングになれない?/「作る人」と「使う人」の間で/保護期間は死後50年まで/ピアニストと落語家/テレビ録画機が売られている理由/個人で使う場合はご自由に/先生がコピーしてた。いいの?/知っておきたい引用ルール/ソフトのバックアップは?/著作権に例外がある理由

第3章 それ、違法コピーです――著作権は守られているか
 仕事とコピー/同窓会も、ママ友の集まりも/ジャーナリストと著作権/私も知らなかった/ジャーナリストの権利とは/従業員が作るパワポ、権利は誰に?/スクールソングCDが作られない理由/SNSと著作権/レストランの料理写真/力関係が先に?/あなたの肖像権/先生方、会議資料にご用心/私の失敗/ゴーストライターの著作権

第4章 コピーと創造性――「見たことのないもの」を創れるか
 模倣がファッションを支える/モーツァルトは模倣の天才?/ピアノで聴く《運命交響曲》/オーディオ装置がなかった時代に/鉛を金に変えた錬金術師/シェイクスピアは「盗作野郎」?/《モナ・リザ》に口ひげを加えた/創作は模倣から/コピーなしでは生きられない/岩下志麻さんのリアル/「見たことのないもの」を作れるか/「天使を連れてきてほしい」/「無から有」はあるか/スマホに10万件の特許/ドラッカーを読む前に

第5章 技術がルールを変える――あなたの世界は古い?
 アメリカに乗り込んだディケンズ/プロが独占した時代/大リーグとアマチュア野球/分かりにくいルールブック/人工知能が「創作」する/「ベートーヴェンを脅したい」/クレオパトラとキリスト/サルが写真撮影すると/金持ちがルールを作る?

第6章 コピペ時代を生きる――ルールを守りながら
 「それってコピーじゃないの?」/コピペを見破るソフト/「ハサミとノリ」で記事を書く?/まるで「麻薬」のよう/コピペを許さない3つの理由/正しいコピペ/上手なレポートを書く方法/遣唐使も鹿鳴館も/みんなの著作権

 ・コラム:疾走するアート
 ・コラム:レシピと著作権
 ・コラム:著作権の管理団体とは
 ・コラム:素晴らしい「青空文庫」
 ・コラム:電子書籍の「自炊」とは
 ・コラム:「顔が命」の芸能人
 ・コラム:海賊版とは
 ・コラム:レプリカが大活躍
 ・コラム:ベルヌ条約とは

あとがき――息をするようにコピーする時代に
参考文献
索引
宮武久佳(みやたけ ひさよし)
1957年大阪市生まれ.共同通信社(記者・デスク.1984―2009年),横浜国立大学教授(2009―12年)を経て,現在,東京理科大学大学院イノベーション研究科教授.米ハーバード大学ニーマンフェロー(Nieman Fellow,全額給費客員ジャーナリスト),2002年FIFAワールドカップ日本組織委員会報道部長などを歴任.2010年より日本音楽著作権協会(JASRAC)外部理事.
国際基督教大学大学院(比較文化研究科)修了,一橋大学大学院(国際企業戦略研究科・知的財産戦略)修了,修士(経営法).専門は,知的財産論,文化資源とメディア,ジャーナリズム論.著書に『知的財産と創造性』(みすず書房)など.

書評情報

週刊新潮 2017年4月20日号
産経新聞 2017年4月9日
ページトップへ戻る