体系 憲法訴訟

権力を統制し,権利保護を実現するには緻密な手続論が不可欠との観点から,憲法訴訟論の体系化をめざし,諸問題を解明した概説書.

体系 憲法訴訟
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著者 高橋 和之
ジャンル 書籍 > 単行本 > 法律
日本十進分類 > 社会科学
刊行日 2017/04/27
ISBN 9784000611794
Cコード 0032
体裁 A5 ・ 上製 ・ カバー ・ 432頁
定価 本体3,800円+税
在庫 在庫あり

憲法訴訟をテーマにした待望の概説書.権力を統制し,権利保護を実現するためには緻密な手続論が不可欠との考えから,憲法訴訟論の体系化をめざして,これまでの膨大な裁判例と諸学説を詳細に検討し,訴訟技術上の諸問題を解明する.著者の多年にわたる研究成果の結晶である.

はしがき

序章 憲法訴訟の意義
 1 憲法訴訟とは何か
 2 違憲審査制の成立の諸前提
 3 違憲審査制の類型
 4 日本国憲法の採用した違憲審査制度の性格
 5 違憲審査権の運用の仕方――司法消極主義と司法積極主義
 6 違憲審査制度改革論
 7 本書の対象・方法・構成

第1章 憲法訴訟の成立要件
第1節 司法権の内在的限界
 1 司法権の定義
 2 整合的な説明の試み
 3 司法権の定義の再構成
 4 司法権の新定義の意味と特徴
第2節 司法権の外在的限界
 1 憲法上の諸原理との調整
 2 自己抑制
第3節 司法権の限界と訴訟要件
 1 前節のまとめと本節の課題
 2 刑事訴訟
 3 民事訴訟
 4 行政事件訴訟
第4節 違憲審査の審査対象
 1 条約
 2 条例
 3 立法不作為
 4 判決
 5 国家の私法上の行為
 6 私人間効力論
 7 憲法改正

第2章 違憲審査の方法(1)――審査対象の確定
第1節 事案審査の思考過程
第2節 違憲の争点の提起とその制限
 1 主張責任
 2 違憲の争点の2形態
 3 主張適格
 4 違憲の争点を提起する時期
 5 禁反言を理由とする違憲主張の制限
第3節 違憲審査の対象と手法
 1 違憲審査の対象
 2 違憲審査の手法――事実に支えられた憲法判断
第4節 争点の判断回避
 1 判断回避の意義
 2 判断回避の2類型
 3 憲法判断の回避
 4 文面上違憲の回避

第3章 違憲審査の方法(2)――利益衡量と審査基準論
第1節 人権論の基本構図
 1 人権と公共の福祉の衝突とその利益衡量による解決
 2 利益衡量の枠組形成における考慮要素
第2節 内容確定型人権の違憲審査
 1 二段階分節審査
 2 「人権制限の正当化」論における利益衡量の枠組
第3節 内容形成型人権の審査枠組
 1 総説
 2 内容確定型人権の審査方法の活用
 3 立法裁量の統制
第4節 平等権の審査枠組
 1 総説
 2 二段階分節審査

第4章 違憲判決の種類・効力・救済方法
第1節 違憲判決の種類
 1 違憲の決定の評決方法
 2 違憲判決の種類
第2節 違憲判決の効力
 1 違憲判決の効力
 2 先例(憲法判例)の拘束力
第3節 違憲の救済方法
 1 総説
 2 平等原則違反の救済方法
 3 立法不作為の違憲の救済方法

事項索引
判例索引
高橋和之(たかはし かずゆき)
1967年東京大学法学部卒業.東京大学名誉教授.
主要著書:『現代憲法理論の源流』(1986年),『国民内閣制の理念と運用』(1994年),『憲法判断の方法』(1995年),『現代立憲主義の制度構想』(2006年),『立憲主義と日本国憲法〔第4版〕』(2017年)(以上,有斐閣)など.
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