作家的覚書

ものを言うこと,それもまた行動である

作家的覚書
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著者 高村 薫
通し番号 新赤版 1656
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 随筆
刊行日 2017/04/20
ISBN 9784004316565
Cコード 0236
体裁 新書 ・ 224頁
定価 本体780円+税
在庫 在庫あり

「図書」誌上での好評連載を中心に編む時評集.一生活者の視点から,ものを言い,日々の雑感を綴る.今というこの時代,日本というこの国に生きることへの本能的な危機意識が,生来の観察者を発言者に変える.二〇一四年から一六年まで,日本が「ルビコン」を渡った決定的時期の覚書として,特別な意味をもつ一冊である.

二〇一四年
 日本人であること
 ものを言うこと、行動すること
 観光客一千万人の現実
 名ばかりの地方の時代
 死者たちと生きる
 歳の取り方
 木か、コンクリートか
 八%がもたらす歪み
 絶望のかたち
 想像もしていなかったこと
 人口減少の現実
 楽観と無為の間で
 「生きた」と「死んだ」
 二〇一四年の人工知能
 近景と遠景
 足下の幸せ、どこまで
 二〇一四年夏の仮想世界
 この夏に死んだ言葉
 大雨に思う
 情報過多 招く慢心
 歴史を書き換えられて
 イスラム国なるもの
 古都のリゾート開発
 有権者の「諦め」未来は

二〇一五年
 夢から覚める力
 震災二十年私たちの変化は
 二分される社会
 宗教と市民社会
 信仰とテロ 向き合う覚悟
 I AM KENJI…
 考えても仕方のないことか
 記念日疲れ
 詩と物理学者
 学生の街
 誰も聞いていない
 真面目に生きる
 自分の足で立つほかない
 自らに問う
 いつもの夏ではない
 二〇一五年秋を記憶する
 幕間に思う

二〇一六年
 無能のともがら
 勇ましい言葉の正体
 一年の計
 デジタルクローンの傍らで
 いつの間にこんな話が……
 アメリカのいま
 自然の営みが抱きしめてくれる
 失われたもの
 理解できないことども
 二〇一六年のヒロシマ
 変質し始めた戦争の記憶
 少数派の独り言
 お祭りのあと
 ほんとうはよく分からないこと
 もう後がない

講演録
 私たちはいま、どういう時代に生きているのだろうか
 異化する沖縄

あとがき――憲法のいま
髙村薫(たかむら かおる)
作家.1953年大阪市生まれ.『黄金を抱いて翔べ』『神の火』『リヴィエラを撃て』『マークスの山』『照柿』『レディ・ジョーカー』『李歐』『晴子情歌』『新リア王』『太陽を曳く馬』『冷血』『四人組がいた。』『土の記』などの小説作品をはじめ,『空海』『半眼訥訥』『作家的時評集2000-2007』『閑人生生 平成雑記帳2007-2009』『続  閑人生生 平成雑記帳2009-2011』『作家的時評集2008-2013』などの随筆集,時評集もある.

書評情報

朝日新聞(朝刊) 2017年6月4日
毎日新聞(朝刊) 2017年5月21日
東京新聞(朝刊) 2017年5月7日
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