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日本一小さな農業高校の学校づくり

愛農高校,校舎たてかえ顛末記

自主自立を学び,互いを認め尊重しあえる人を育む教育で知られる愛農高校.みんなで力を合わせてつくった学びの場とは?

日本一小さな農業高校の学校づくり
著者 品田 茂
通し番号 ジュニア新書 851
ジャンル 書籍 > 岩波ジュニア新書 > 社会・倫理
刊行日 2017/04/20
ISBN 9784005008513
Cコード 0237
体裁 新書 ・ 234頁
在庫 在庫あり

敷地には野菜畑,果樹園,放牧地が広がり,牛舎,養豚舎,養鶏舎が建ち並ぶ…,生徒数わずか六〇人の学校で生徒たちは三年間,作物栽培や家畜の世話にはげむ.自主自立を学び,人格教育で知られるこの学校で行われたユニークな校舎づくりの顛末記.生徒,教職員,保護者,地域の人々が力を合わせてつくり上げた自分達の学びの場とは?

はじめに

第1章 農を学ぶ学校
 1.からだでおぼえる農業
  ● 早朝から深夜まで● ニワトリ解体実習● 汗を流して学ぶこと
  ● 食べることを大切にする学校● 三愛精神● ふるさとから離れて…
 2.小谷純一先生   
  ● 愛農高校のはじまり● 有機農業への転換
 3.霜尾誠一さん   
  ● 西方寺平● 小谷先生との出会い● 畑のなかの結婚式
  ●「ここで農業をやりたいのは、変わり者だ」● 西方寺平農業小学校
  ● おっちゃんのような大人になりたい! ● はじめての移住

第2章 学校って、どうやってつくるの?
 1.突然、学校をつくることになりました   
  ● 霜尾さんからの電話● はじめての話しあい
 2.学校のつくり方を知りたい
  ● 学校のつくり方は、どこでもおなじ? ● 本屋さん歩き
  ● 愛農のみんなで語りあう会・学ぶ会● 設計者を探す方法
  ● はっきりしてきた課題
 3.学校をつくるために、大切な2つの準備   
  ● 学校づくりの第一歩は、夢をえがくこと
  ● 次の一歩は、すてきな建築家と出会うこと
  ● 環境建築のトップランナー 野沢正光さん

第3章 こんな学校をつくりたい!
 1.ゲンチク?   
  ● みんなが驚いた「減らす」というアイデア
  ● 明るい夢を感じた減築工法
 2.本館再生工事スタート!   
  ● 突然の補助金● 話しあうことは山のようにある
  ● 山から間伐材を運び出す! ● 起工式での迫力のあいさつ
  ● 女子トイレと男子トイレの差はなぜ? ● 自分の意見はきちんと言う
  ● 生徒にあわせた「くつ箱」をつくる●3階を切り取る
 3.ここがすてきです   
  ● 天然の木はさらさら● 太陽の熱はあたたかい
  ● 古い校舎の再生から学んだこと

第4章 学校は、生徒たちの学びを守ってほしい
 1.すてきな学校のもつ力   
  ● 変化してきた生徒たち● 新しい校舎をつくってもいいのか…
 2.学校づくりのそれから   
  ● 森のなかを歩いているような木造校舎● うれしい受賞!

あとがき 
品田茂(しなだ しげる)
1958年京都府舞鶴市生まれ.茨城大学人文学部卒業.
1982年から2009年まで,舞鶴市役所職員.愛農高校,自治体問題研究所をへて,現在,京都自治体労働組合総連合(京都自治労連)勤務.学校法人愛農学園理事.
著書に『爆沈・浮島丸──歴史の風化とたたかう』(高文研),共著に『行け行け!わがまち調査隊──市民のための地域調査入門』(自治体研究社)などがある.

書評情報

信徒の友 2017年9月号
日本農業新聞 2017年7月16日
毎日新聞(朝刊) 2017年6月25日
日本農業新聞 2017年5月6日

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