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2018.06.01
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2017.11.03
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2017.08.28
電子書籍対応
岩波科学ライブラリー
歌うカタツムリ
進化とらせんの物語
行きつ戻りつしながらも前進していく研究の営みと,カタツムリの進化を重ねた壮大な歴史絵巻.
著者 | 千葉 聡 著 |
---|---|
通し番号 | 262 |
ジャンル | 書籍 > 自然科学書 > 岩波科学ライブラリー 書籍 > 岩波科学ライブラリー > 生態・環境 |
シリーズ | 岩波科学ライブラリー |
刊行日 | 2017/06/13 |
ISBN | 9784000296625 |
Cコード | 0345 |
体裁 | B6 ・ 並製 ・ カバー ・ 206頁 |
在庫 | 品切れ |
なんだか地味でパッとしないカタツムリ.しかし,生物進化の研究においては欠くべからざる華だった.偶然と必然,連続と不連続…….木村資生やグールドらによる論争の歴史をたどりつつ,行きつ戻りつしながらもじりじりと前進していく研究の営みと,カタツムリの進化を重ねて描き,らせん状の壮大な歴史絵巻を織り上げる.
■著者からのメッセージ
生物学者は往々にして、ひとつのグループの生き物を一途に、マニアックに研究することがあります。それはなぜか。その生き物に特別な魅力や不思議を感じるから? もちろんそれも理由のひとつです。しかし実は、その生き物の研究を通して自然の普遍的な原理を見出したい、という壮大な意欲や使命感に駆られている場合が多いのです。ローカルを極めると、グローバルな世界が見える、ガラパゴスな世界を極めると、地球全体が見える、と信じる研究者にとって扱う生き物は、自然と生命現象の「モデル」なのです。しかしこれは、なかなか理解が難しい。
そこで本書では、カタツムリの進化の研究、という限りなくマニアックでローカルな世界から、どれだけグローバルな物の見方が導かれるか、というもくろみに挑戦しました。だから本書では、「カタツムリ」が進化という大きな謎に迫るための「モデル」であるとともに、「カタツムリの進化の研究」自体が、ローカルとグローバル、局所と普遍の関係を理解するための、ひとつの「モデル」です。
■参考・引用文献
»PDFファイル(2018年10月更新)
■ 書評より
これほどの書き手をこれまで放っておいたとは、自然系編集者はこぞって反省すべきだろう。逆に岩波の担当者は慧眼だった。
塚谷裕一さん評(植物学者/東京大学教授,読売新聞2017年8月6日)
文章は闊達だが、周到に構成された進化論研究史になっている。ぐいぐい引き込まれていくうちに、読了した。
海部宣男さん評(国立天文台名誉教授,毎日新聞2017年8月6日)
進化研究全体の発展という軸を加えて、ひとつの大きならせんとして描ききった。(中略)唯一無二のオリジナリティが、燦然と輝いている。
佐倉統さん評(東京大学教授,朝日新聞2017年8月27日)
■著者からのメッセージ
生物学者は往々にして、ひとつのグループの生き物を一途に、マニアックに研究することがあります。それはなぜか。その生き物に特別な魅力や不思議を感じるから? もちろんそれも理由のひとつです。しかし実は、その生き物の研究を通して自然の普遍的な原理を見出したい、という壮大な意欲や使命感に駆られている場合が多いのです。ローカルを極めると、グローバルな世界が見える、ガラパゴスな世界を極めると、地球全体が見える、と信じる研究者にとって扱う生き物は、自然と生命現象の「モデル」なのです。しかしこれは、なかなか理解が難しい。
そこで本書では、カタツムリの進化の研究、という限りなくマニアックでローカルな世界から、どれだけグローバルな物の見方が導かれるか、というもくろみに挑戦しました。だから本書では、「カタツムリ」が進化という大きな謎に迫るための「モデル」であるとともに、「カタツムリの進化の研究」自体が、ローカルとグローバル、局所と普遍の関係を理解するための、ひとつの「モデル」です。
(「あとがき」より)
■参考・引用文献
»PDFファイル(2018年10月更新)
プロローグ
1 歌うカタツムリ
2 選択と偶然
3 大蝸牛論争
4 日暮れて道遠し
5 自然はしばしば複雑である
6 進化の小宇宙
7 貝と麻雀
8 東洋のガラパゴス
9 一枚のコイン
エピローグ
あとがき
カバーカット=菊谷詩子
1 歌うカタツムリ
2 選択と偶然
3 大蝸牛論争
4 日暮れて道遠し
5 自然はしばしば複雑である
6 進化の小宇宙
7 貝と麻雀
8 東洋のガラパゴス
9 一枚のコイン
エピローグ
あとがき
カバーカット=菊谷詩子
千葉 聡(ちば さとし)
東北大学東北アジア研究センター教授,東北大学大学院生命科学研究科教授(兼任).
1960年生まれ.東京大学大学院理学系研究科博士課程修了.静岡大学助手,東北大学准教授などを経て現職.専門は進化生物学と生態学.
大学院修士課程でカタマイマイに出会い,小笠原諸島を出発点に,北はシベリア,南はニュージーランドまで,世界中のカタツムリを相手に研究を進める.
著書に『生物多様性と生態学』(朝倉書店,共著)など.
東北大学東北アジア研究センター教授,東北大学大学院生命科学研究科教授(兼任).
1960年生まれ.東京大学大学院理学系研究科博士課程修了.静岡大学助手,東北大学准教授などを経て現職.専門は進化生物学と生態学.
大学院修士課程でカタマイマイに出会い,小笠原諸島を出発点に,北はシベリア,南はニュージーランドまで,世界中のカタツムリを相手に研究を進める.
著書に『生物多様性と生態学』(朝倉書店,共著)など.
書評情報
朝日新聞(朝刊) 2017年12月8日
毎日新聞(夕刊) 2017年12月6日
毎日新聞(夕刊) 2017年11月7日
毎日新聞(朝刊) 2017年11月3日
しんぶん赤旗 2017年9月17日
世界日報 2017年9月17日
朝日新聞(朝刊) 2017年8月27日
プレジデント 2017年9月4日号
読売新聞(朝刊) 2017年8月6日
毎日新聞(朝刊) 2017年8月6日
日経サイエンス 2017年9月号
毎日新聞(夕刊) 2017年12月6日
毎日新聞(夕刊) 2017年11月7日
毎日新聞(朝刊) 2017年11月3日
しんぶん赤旗 2017年9月17日
世界日報 2017年9月17日
朝日新聞(朝刊) 2017年8月27日
プレジデント 2017年9月4日号
読売新聞(朝刊) 2017年8月6日
毎日新聞(朝刊) 2017年8月6日
日経サイエンス 2017年9月号
受賞情報
第71回毎日出版文化賞〔自然科学部門〕(2017年)