矢内原忠雄

戦争と知識人の使命

戦時抵抗を担った代表的知識人の最大のミッションとは? 「キリスト教ナショナリズム」や天皇観にも着目した新しい視点から描く.

矢内原忠雄
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著者 赤江 達也
通し番号 新赤版 1665
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 政治
刊行日 2017/06/20
ISBN 9784004316657
Cコード 0231
体裁 新書 ・ 256頁
定価 本体840円+税
在庫 在庫あり
非戦のキリスト教知識人の最大のミッションとは何だったか? 内村鑑三門下の無教会キリスト教知識人、植民政策学者、東大総長、戦後啓蒙・戦後民主主義の象徴といった多面的な相貌と生涯を、預言者意識、「キリスト教ナショナリズム」、「キリスト教全体主義」、天皇観など、従来の矢内原像を刷新する新しい視点から描く。
はじめに 預言者の肖像

第一章 無教会キリスト者の誕生 ――一九一〇年代
 1 生い立ち
 2 新渡戸稲造と内村鑑三
 3 信仰、学問、交友
 4 住友・別子銅山

第二章 植民政策学者の理想 ――一九二〇〜三七年
 1 東京帝国大学
 2 植民政策学
 3 帝国の理想――朝鮮と台湾
 4 国際平和の理想――満洲と中国

第三章  東京帝大教授の伝道――一九三〇年代の危機と召命
 1 帝大聖書研究会
 2 マルクス主義とキリスト教
 3 無教会伝道
 4 二・二六事件と天皇

第四章 戦争の時代と非戦の預言者 ――一九三七〜四五年
 1 矢内原事件
 2 無教会の雑誌・結社・ネットワーク
 3 預言者的ナショナリズム
 4 全体主義とキリスト教

第五章 キリスト教知識人の戦後啓蒙 ――一九四五〜六一年
 1 日本精神の転換
 2 平和国家の理想
 3 人間形成の教育
 4 東大総長の伝道

おわりに 「神の国」の日本近代
あとがき

写真出典/参考文献/矢内原忠雄 略年譜
赤江達也(あかえ たつや)
1973年岡山県生まれ
2005年筑波大学大学院博士課程社会科学研究科修了.博士(社会学)
現在─台湾国立高雄第一科技大学助理教授
専攻─社会学,思想史,宗教研究
著書─『「紙上の教会」と日本近代──無教会キリスト教の歴史社会学』(岩波書店,2013年)
共著─『現代社会と人間への問い──いかにして現在を流動化するのか?』(せりか書房,2015年),『内務省の歴史社会学』(東京大学出版会,2010年),『戦後日本における市民意識の形成──戦争体験の世代間継承』(慶應義塾大学出版会,2008年)など

書評情報

日本経済新聞(朝刊) 2017年7月1日
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