世界 2017年7月号

特集1:韓国新政権と東アジアの未来 / 特集2:住宅保障 貧困の拡大をくいとめるために

世界 2017年7月号
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ジャンル 雑誌 > 世界 > 定期号
刊行日 2017/06/08

■特集:韓国新政権と東アジアの未来


 北朝鮮危機はいまだ予断を許さない。
 米トランプ政権は「あらゆる選択肢がテーブルの上にある」という姿勢からはややトーンダウンさせている。しかし、依然として朝鮮半島では近年になく緊迫した状況が続いている。
 北朝鮮危機が拡大し有事が発生するならば、それは朝鮮戦争の再現ではありえない。日本をふくむ東アジア全体を巻き込むものとなる。情勢が緊迫する今だからこそ、日本は、9条の精神にのっとり外交的手段による問題解決に力を集中させるべきではないか。そのためにも、外交的解決の基盤である隣国との関係改善が不可欠なはずである。
 5月9日に行われた韓国の大統領選挙で、9年ぶりに進歩派政権が誕生した。この政権交代は、憲法を守り、民主化を深化させるキャンドル市民の闘いが勝ち取ったものでもある。韓国新政権は、南北関係の改善に軸足を置き、北朝鮮との対話の道を探ると期待される。
 東アジアに信頼と対話をどう構築するか。日本外交のとるべき道を考える。

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◆特集1:韓国新政権と東アジアの未来――北朝鮮危機の中で
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〈対談〉
韓国「三度目の進歩派政権」誕生の意味――政治改革 経済民主化の行方は
李鍾元(早稲田大学)×安倍誠(アジア経済研究所)

〈キャンドル革命の継続〉
新政権が時代転換に貢献する道
李南周(聖公会大学)、訳=青柳純一

〈インタビュー〉
東アジアの危機をどう克服するか
河野洋平(元衆議院議長)

〈提言〉
北朝鮮危機と平和国家日本の平和外交
和田春樹(東京大学名誉教授)

〈核の裏面史〉
北朝鮮核緊張のまぼろし(上)――核拡散を許したのは誰か
谷口長世(国際ジャーナリスト)

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◆特集2:住宅保障 貧困の拡大をくいとめるために
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〈政策フレームの再構築を〉
住宅保障政策を問いなおす
平山洋介(神戸大学)

〈エッセイ〉
家のいろいろ
佐伯一麦(作家)

〈「負」動産問題〉
空き家問題の現場から
小玉徹(大阪市立大学)

〈二つの大震災と生活保護から考える〉
「非日常」と「日常」をつなぐ普遍的な政策を
岩永理恵(日本女子大学)

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◇世界の潮
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◇開放路線を選択したイラン国民――イラン大統領選挙
坂梨祥

◇日印原子力協力協定発効は何をもたらすか
福永正明

◇ネパール震災から二年 進まぬ復興と貧困の闇
佐藤大介

◇法的権利を獲得してゆくLGBT――札幌、台湾での成功
鈴木 賢

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◆注目記事
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〈未知の選択〉
ポスト・グローバル化の政治の行方――フランス大統領選から見るEU・米・日本
西谷修(立教大学)

〈マクロン政権の歴史的使命〉
フランスに新風が吹くか
赤木昭夫(元慶應義塾大学教授)

〈ブルジョワ・ブロックの行方〉
予告された幻滅の記録――オランド政権の歴史的位置とマクロン政権の行方
片岡大右(東京大学)

〈住民たちの声〉
都市の高齢者から奪われた「ふるさと」――都営霞ヶ丘アパート取り壊しと東京都のエイジズム
稲葉奈々子(上智大学)

〈政局の転換点〉
都議選での自公対立は、連立政権の終わりの始まりか(下)
中野潤(ジャーナリスト)

〈短期集中連載〉
「文一道」でいく――憲法大臣・金森徳次郎の議会答弁(中)
桐山桂一(東京新聞)

〈「新たな憲法」の意味〉
憲法改正の「判断準則」と自衛隊「憲法編入」の要否判定
 ――五月三日の安倍提案に接した一憲法学者の所見
高見勝利(上智大学名誉教授)

〈インタビュー〉
東アジアの危機と沖縄――辺野古新基地建設阻止の展望と可能性
新崎盛暉(沖縄大学名誉教授)

〈インタビュー〉
沖縄の抵抗をとめることはできない
山城博治(沖縄平和運動センター)

〈つくられた紛争〉
苛烈化する南スーダンの暴力――持続可能な国家形成のために
今井高樹(JVC)

〈秋田・横手盆地の「テロワール」〉
“半径5キロ”から生まれる地酒 ――「夏田冬蔵」たちの挑戦
小坂佳子(読売新聞)

〈最終回〉原発事故7年目に問われる「復興」
第4回 集団訴訟――「法的責任」を求める被害者の思い
吉田千亜(フリーライター)

〈最終回〉
八方ふさがり、八つ当たり 第24回
米谷ふみ子(作家)

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●連載
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●海の底から【第9回】
海の底から

●神を捨て、神になった男 確定死刑囚・袴田巖【第6回】
――「耐え難いほど正義に反する」
青柳雄介(ジャーナリスト)

●【第3回】
「城中村」の美術館――深セン・大芬美術館におけるコンテクスチュアリズム
市川紘司(東京藝術大学)

●原発月報【第27回】
17・04~05
福島原発事故記録チーム

●イングリッシュ・レッスン【第14回】
お試し難民流英語学習伝――バベルではなくツキヌキニンドウのように
中村和恵(明治大学)

●片山善博の「日本を診る」(92)
地方議会の危機――大川村から見えてくる議会改革の課題
片山善博(早稲田大学)

●メディア批評【第115回】
神保太郎(ジャーナリスト)

●沖縄(シマ)という窓
――帰るべき祖国だったのか 日本復帰四五年 広がる溝
松元剛(琉球新報)

●私的小豆島名所【その26】
内澤旬子(イラストルポライター)

●脳力のレッスン【183】
インド史の深層東南アジアの基層と西欧の進出――バタヴィア経由のオランダを見つめた江戸期日本
――一七世紀オランダからの視界(その45)
寺島実郎

●世界論壇月評
朱建栄・竹田いさみ・吉田文彦・石郷岡建

●ドキュメント激動の南北朝鮮(239)(17.4~5)
編集部

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○グラビア
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○グラビア――特別招待作品
連作祭壇画 無主物
壺井明(画家)

○A SHOT OF THE WORLD

○表紙の言葉
鈴木邦弘(写真家)

○表紙写真= 鈴木邦弘 デザイン= 赤崎正一+ 佐野裕哉

○グラビアについて(公募規定)

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◇アムネスティ通信

◇読者談話室

◇編集後記
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