岩波科学ライブラリー
必勝法の数学
将棋や囲碁で人間がコンピュータに敗れる時代となった.必勝法にとりつかれた人々による研究をたどり,必勝法の原理を解説する.
著者 | 徳田 雄洋 著 |
---|---|
通し番号 | 263 |
ジャンル | 書籍 > 自然科学書 > 岩波科学ライブラリー 書籍 > 自然科学書 > 数学 書籍 > 岩波科学ライブラリー > 数学 |
シリーズ | 岩波科学ライブラリー |
刊行日 | 2017/07/05 |
ISBN | 9784000296632 |
Cコード | 0341 |
体裁 | B6 ・ 並製 ・ カバー ・ 130頁 |
在庫 | 品切れ |
ついに将棋や囲碁で人間のチャンピオンがコンピュータに敗れる時代となってしまった.前世紀,簡単な山くずしのゲームからはじまった,必勝法にとりつかれた人々がはじめた研究は,百年のときを経てここまでたどりついたのだ.解明されたさまざまなタイプの必勝法の原理と,その数理科学・経済学・情報科学への影響を解説する.
はじめに――もはや人間はコンピュータに勝てない?
第1章 チェスの勝敗は,先手・後手を決めた時点で決まる
第2章 2山くずしで,山のサイズが同じなら後手必勝,違えば先手必勝
第3章 役割区別なしの交互型ゲームはあるサイズの1山くずしと等価
第4章 2人のチェスのチャンピオンと同時対戦して1人に負けない方法がある
第5章 2者択一予言の的中率を一定値に保証できる
第6章 相手も自分も合理的に行動するなら両者の選択は予測できるか
第7章 慎重な投資と大胆な投資はどちらがよいか
第8章 会社合併問題は合計人数最小の2社を合併すればよい
第9章 理想的なコンピュータも勝てない判定ゲームが存在する
おわりに――21世紀,そしてこれからの必勝法
第1章 チェスの勝敗は,先手・後手を決めた時点で決まる
第2章 2山くずしで,山のサイズが同じなら後手必勝,違えば先手必勝
第3章 役割区別なしの交互型ゲームはあるサイズの1山くずしと等価
第4章 2人のチェスのチャンピオンと同時対戦して1人に負けない方法がある
第5章 2者択一予言の的中率を一定値に保証できる
第6章 相手も自分も合理的に行動するなら両者の選択は予測できるか
第7章 慎重な投資と大胆な投資はどちらがよいか
第8章 会社合併問題は合計人数最小の2社を合併すればよい
第9章 理想的なコンピュータも勝てない判定ゲームが存在する
おわりに――21世紀,そしてこれからの必勝法
徳田雄洋(とくだ たけひろ)
1951年,東京に生まれる.1977年,東京工業大学大学院博士課程中退.理学博士.
カーネギーメロン大学(1983~84年)およびピサ大学(1999年)で客員科学者.
2016年3月まで東京工業大学大学院教授.東京工業大学名誉教授.
専門:ソフトウェア生成系,情報ネットワーク.
著書:『論理的に解く力をつけよう』(岩波ジュニア新書),『デジタル社会はなぜ生きにくいか』(岩波新書),『コンパイラの基礎』(サイエンス社)など.
1951年,東京に生まれる.1977年,東京工業大学大学院博士課程中退.理学博士.
カーネギーメロン大学(1983~84年)およびピサ大学(1999年)で客員科学者.
2016年3月まで東京工業大学大学院教授.東京工業大学名誉教授.
専門:ソフトウェア生成系,情報ネットワーク.
著書:『論理的に解く力をつけよう』(岩波ジュニア新書),『デジタル社会はなぜ生きにくいか』(岩波新書),『コンパイラの基礎』(サイエンス社)など.