ゲノム編集を問う

作物からヒトまで

狙った遺伝子を痕跡残さず改変できる.作物や家畜の品種改良,ヒトの医療が劇的に変わる.その可能性と課題は?

ゲノム編集を問う
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著者 石井 哲也
通し番号 新赤版 1669
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 自然科学
刊行日 2017/07/20
ISBN 9784004316695
Cコード 0247
体裁 新書 ・ 224頁
定価 本体780円+税
在庫 在庫あり
「ゲノム編集」とは何で,何が問題なのか.――〈狙った遺伝子を〉〈痕跡残さず〉改変できるこの技術は,生命のありようをどう変え,そしてどこまで変えることが許されるのか.規制と推進とで揺れる中,対話のために,作物や家畜の品種改良,そしてヒトの医療におけるその可能性と課題をあぶり出し,いかに向き合うべきかを真摯に問う.
はじめに

第1章 ゲノム編集とはなにか?
 1 ゲノムから遺伝子、タンパク質まで
 2 狙った遺伝子を書き変える――遺伝子組み換えとの違い
 3 ゲノム編集の三世代

第2章 品種改良とゲノム編集
 1 ゲノム編集作物と家畜の作り方
 2 遺伝子組み換えをめぐる果てなき論争
 3 食卓にのぼる日はくるか
  コラム 遺伝子ドライブによる有害生物の駆除

第3章 ゲノム編集で病気を治療する
 1 遺伝子治療とゲノム編集治療の登場
 2 実例とリスク評価の問題
 3 手の届く医療となるか

第4章 ヒトの生殖とゲノム編集
 1 生殖細胞の遺伝子改変の意味
 2 ヒト受精卵の遺伝子改変の是非――サミットでの議論
 3 ゲノム編集は「目的」にかなうのか
  コラム 皮膚の細胞から卵子や精子は作れるか

第5章 ゲノム編集の時代を考える
 1 遺伝子組み換え作物からの教訓
 2 作物と動物、心理的ハードルの高低
 3 遺伝子治療から学ぶべき教訓
 4 家族形成と生殖医療の意思決定
 5 対話のために
 6 「遅れている」国に望むこと

あとがき
参考文献
石井哲也(いしい てつや)
1970年群馬県生まれ.名古屋大学大学院農学研究科博士前期課程修了,北海道大学博士(農学)取得.科学技術振興機構,京都大学iPS細胞研究所などを経て,2013年北海道大学安全衛生本部特任准教授,2015年より同大学安全衛生本部教授.生命倫理,特に医療と食のバイオテクノロジーと社会の関係を研究分野とする.読売,朝日,毎日新聞などへの寄稿,市民向けの講演,NHK「視点・論点」やラジオ出演などで活躍.著書に,『ヒトの遺伝子改変はどこまで許されるのか――ゲノム編集の光と影』(イースト新書Q).

書評情報

社会新報 2017年9月6日
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