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2023.09.10
ジハード主義
アルカイダからイスラーム国へ
世界で頻発する,イスラームを標榜するテロや暴力.アルカイダやイスラーム国の思想的な拠り所の成り立ちと変遷を明らかにする.
著者 | 保坂 修司 著 |
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通し番号 | 106 |
ジャンル | 書籍 > 岩波現代全書 > 政治・経済・現代社会 |
刊行日 | 2017/08/23 |
ISBN | 9784000292061 |
Cコード | 0336 |
体裁 | 四六 ・ 並製 ・ カバー ・ 256頁 |
定価 | 2,420円 |
在庫 | 在庫あり |
世界で頻発する,イスラームを標榜するテロや暴力.アルカイダやイスラーム国の思想的な拠り所とは何か.「ジハード主義」と呼ばれるそのイデオロギーがどのように生まれ変遷してきたのかを歴史的にたどる.アラブ世界の事情に精通した第一人者が,過激テロ組織の成り立ちや戦略・戦術を分析し,現代社会の病巣を探る.
まえがき
序 章 九・一一事件の衝撃
1 九・一一事件とは何だったのか?
2 テロかジハードか
3 彼らは何ものなのか
第1章 ジハード主義の誕生
1 イブン・タイミーヤのジハード論
2 ワッハーブ派の登場
3 マッカ占拠事件
4 ジュヘイマーンの思想
5 ソ連軍のアフガニスタン侵攻とムジャーヒディーン
6 アッザームのジハード論
7 ソ連軍のアフガニスタン撤退とアルカイダの誕生
第2章 隠された義務
1 エジプトにおけるイスラーム運動
2 ムスリム同胞団とサイイド・クトブ
3 『隠された義務』とサーダート大統領暗殺
4 「遠い敵」と「近い敵」──ジハード主義とタクフィール主義
5 ジハード団とイスラーム団
第3章 アルカイダの登場
1 湾岸危機・湾岸戦争と米軍のサウジアラビア駐留
2 オサーマ・ビンラーデンの対米ジハード宣言
3 米国人皆殺し宣言
4 「人間の盾」論
第4章 イラク戦争とジハード主義
1 ザルカーウィーとアルカイダ・イラク支部
2 マクディシーとその思想
3 乗り遅れたムジャーヒド
4 ザルカーウィーの戦術
5 スンナ派ジハード主義とシーア派
6 ジハード第二世代
7 自爆か殉教か
8 ある若き医師の自爆
9 夢見るテロリスト
10 自爆の美学
第5章 イスラーム国の誕生とカリフ国家の「復活」
1 オサーマ・ビンラーデンの死
2 シリア内乱とジハード主義勢力
3 アルカイダとの決別
4 カリフ国家の樹立
5 イスラーム国の理念
6 ISの戦略
7 サイクス・ピコ体制の崩壊とISの領域支配
第6章 世界に拡散するテロ──ホームグローンとローンウルフ
1 ジハード主義とインターネット
2 若者はなぜイスラーム国を目指すのか
3 ヒジュラ
4 沸騰する欧米
5 ジハード主義封じ込めのために
終 章 日本とジハード主義
注
参考文献
あとがき
索 引
序 章 九・一一事件の衝撃
1 九・一一事件とは何だったのか?
2 テロかジハードか
3 彼らは何ものなのか
第1章 ジハード主義の誕生
1 イブン・タイミーヤのジハード論
2 ワッハーブ派の登場
3 マッカ占拠事件
4 ジュヘイマーンの思想
5 ソ連軍のアフガニスタン侵攻とムジャーヒディーン
6 アッザームのジハード論
7 ソ連軍のアフガニスタン撤退とアルカイダの誕生
第2章 隠された義務
1 エジプトにおけるイスラーム運動
2 ムスリム同胞団とサイイド・クトブ
3 『隠された義務』とサーダート大統領暗殺
4 「遠い敵」と「近い敵」──ジハード主義とタクフィール主義
5 ジハード団とイスラーム団
第3章 アルカイダの登場
1 湾岸危機・湾岸戦争と米軍のサウジアラビア駐留
2 オサーマ・ビンラーデンの対米ジハード宣言
3 米国人皆殺し宣言
4 「人間の盾」論
第4章 イラク戦争とジハード主義
1 ザルカーウィーとアルカイダ・イラク支部
2 マクディシーとその思想
3 乗り遅れたムジャーヒド
4 ザルカーウィーの戦術
5 スンナ派ジハード主義とシーア派
6 ジハード第二世代
7 自爆か殉教か
8 ある若き医師の自爆
9 夢見るテロリスト
10 自爆の美学
第5章 イスラーム国の誕生とカリフ国家の「復活」
1 オサーマ・ビンラーデンの死
2 シリア内乱とジハード主義勢力
3 アルカイダとの決別
4 カリフ国家の樹立
5 イスラーム国の理念
6 ISの戦略
7 サイクス・ピコ体制の崩壊とISの領域支配
第6章 世界に拡散するテロ──ホームグローンとローンウルフ
1 ジハード主義とインターネット
2 若者はなぜイスラーム国を目指すのか
3 ヒジュラ
4 沸騰する欧米
5 ジハード主義封じ込めのために
終 章 日本とジハード主義
注
参考文献
あとがき
索 引
保坂修司(ほさか しゅうじ)
慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了(東洋史専攻).
現在,日本エネルギー経済研究所中東研究センター研究理事兼早稲田大学客員教授.在クウェート日本大使館・在サウジアラビア日本大使館専門調査員,財団法人中東調査会研究員,日本学術振興会カイロ研究連絡センター長,近畿大学国際人文科学研究所教授などを歴任.
著書に,『乞食とイスラーム』(筑摩書房),『サウジアラビア──変わりゆく石油王国』(岩波書店),『新版 オサマ・ビンラディンの生涯と聖戦』(朝日新聞出版),『イラク戦争と変貌する中東世界』(山川出版社),『サイバー・イスラーム──越境する公共圏』(山川出版社),『「イスラーム国」の脅威とイラク』(共著,岩波書店)など.
慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了(東洋史専攻).
現在,日本エネルギー経済研究所中東研究センター研究理事兼早稲田大学客員教授.在クウェート日本大使館・在サウジアラビア日本大使館専門調査員,財団法人中東調査会研究員,日本学術振興会カイロ研究連絡センター長,近畿大学国際人文科学研究所教授などを歴任.
著書に,『乞食とイスラーム』(筑摩書房),『サウジアラビア──変わりゆく石油王国』(岩波書店),『新版 オサマ・ビンラディンの生涯と聖戦』(朝日新聞出版),『イラク戦争と変貌する中東世界』(山川出版社),『サイバー・イスラーム──越境する公共圏』(山川出版社),『「イスラーム国」の脅威とイラク』(共著,岩波書店)など.
書評情報
中東研究 No.533(2018年9月28日発行)
図書新聞 2018年1月1日号
公明新聞 2017年10月23日
季刊アラブ 2017年秋号
日本経済新聞(朝刊) 2017年10月7日
週刊エコノミスト 2017年10月3日号
図書新聞 2018年1月1日号
公明新聞 2017年10月23日
季刊アラブ 2017年秋号
日本経済新聞(朝刊) 2017年10月7日
週刊エコノミスト 2017年10月3日号