ハイパーソニック・エフェクト

超高周波が脳深部を劇的に活性化させ,心身全体の働きを高める! 発見者である著者が一連の研究を集大成した記念碑的著作.

ハイパーソニック・エフェクト
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著者 大橋 力
ジャンル 書籍 > 自然科学書 > 自然科学総記
日本十進分類 > 自然科学
刊行日 2017/09/22
ISBN 9784000244848
Cコード 3040
体裁 A5 ・ 上製 ・ カバー ・ 560頁
定価 本体6,400円+税
在庫 在庫あり
ハイパーソニック・エフェクトとは,超高周波が脳深部を劇的に活性化させることを通じて,心身全体の働きを高める現象である.著者はこの驚くべき現象を発見し,独自の領域を切り開いてきた.今日,その効果は社会で応用されつつある.一連の研究の集大成として,健康と文明のあり方までを鋭く問いかける記念碑的著作.

■推薦文

 長尾真さん(元京都大学総長,元国立国会図書館館長)

誰をも驚かす音のもつ本質,学会の常識を乗り越えた膨大な成果に驚嘆


 茂木健一郎さん(脳科学者)

科学者と芸術家が一つの魂に共存する奇跡.現代の「古典」の誕生

 従来の常識では「聴こえない」はずの「ハイパーソニック」な音が,大いなる感動を与えるのは何故か.その謎解きが,大きな科学的発見につながった.熱帯雨林の音環境から,大都会の中でのガムランの響きまで.「音」と「生命」の起源が交錯する場所を探しての旅が,深い感動をもたらす.科学者と芸術家,二つの魂が,一人の人間の中に共存することの奇跡.失われた「音」を求めて旅を続ける探求者の矜持と誇り,そして喜びが伝わってくる.長く読み継がれるべき,現代の「古典」が誕生した.


 鈴木陽一さん(元日本音響学会会長,東北大学教授)

実験の精緻さと発想の独創――若き研究者たちに檄する書

 人間の可聴限界といわれる20kHzをはるかに超える周波数の音がにわかには信じられない効果をもたらすと大橋力氏が主張したとき,私を含む多くの研究者が何らかのアーチファクトと考えさまざまな批判を行った.批判は今も続く.氏はそれらの批判に真摯に応え,実験装置と実験手続きの精緻化を続け,多段の統計解析を加えて,ハイパーソニック・エフェクトと名付けた自らの主張の根拠を示してきた.
 人間の可聴限界を探る,他者の研究から,20kHzを超える音が聞こえる者は少なくないものの,その限界は30kHzに到底及ばないことが示された.氏は,実験装置と手続きのさらなる工夫により,主張するハイパーソニック・エフェクトが聴覚系ではなく皮膚を経由したものであることを示し,その背景にある神経分子生物学的機序のモデルを提示する.
 ここに至る研究は,その実験の精緻さと発想の独創性から,まさに氏の独擅場となり,他の追随を許さぬ感があったといえよう.しかし今,ハイパーソニック・エフェクト研究の全貌を記した本書により,長い歴史をもつ音の学問において,この分野への入り口が開かれた.
 言わばこれは,我を超えてみよと氏が若き研究者たちに檄する書である.


 麻倉怜士さん(オーディオ・ビジュアル評論家)

この“発見”がなければ,ハイレゾオーディオは今,存在しなかった

 ハイレゾの原点が「可聴域を超えた超高周波」ハイパーソニックである.ハイパーソニックの発見がなければ,ハイレゾオーディオは今,存在しなかった.なぜハイパーソニックは,再生音楽に類い希なる生命力を与え,感動力を飛躍的に高めるのか.その謎を解き,さらにその効果が,人間の存在そのものにも深く関わることが深く識れる,21世紀の人類にとっての啓示の書だ.
はじめに いのちを瑞々(みずみず)しくする精妙たぐいない音の恵み


第1部 ハイパーソニック・エフェクトの発見

第1章 ディジタルオーディオで求められた「人間はどの周波数までの音に反応するか」
第2章 研究の発端
第3章 新しい研究の手法、材料、装置をゼロから構築する
第4章 脳波計測がもたらしたブレークスルー
第5章 ポジトロン断層撮像法(PET)が描き出した〈ハイパーソニック・エフェクト〉の驚きに満ちた世界
第6章 古典的音響心理学から獲物を匿(かく)した〈二次メッセンジャーカスケード〉


第2部 ハイパーソニック・エフェクトの実像

第7章 ハイパーソニック・ファクターの作用の双極性と周波数構造
第8章 ハイパーソニック・ファクターがミクロな時間領域に示す変容構造
第9章 聴こえない超高周波の体表面からの受容
第10章 新たなパラダイム〈音の二次元知覚モデル〉
第11章 人類の遺伝子に約束された本来の音環境とは


第3部 ハイパーソニック・エフェクトの活用

第12章 「脳にやさしい音の街」を成功させた〈好感形成脳機能〉の活性化
第13章 博物館展示をハイパーソニック化して音によるリアリティーを構築する
第14章 移動する閉鎖性空間〈乗り物〉の内と外との音環境を快適化する
第15章 美と感動の脳機能に着火する〈ハイレゾリューション・オーディオファイル〉をいかに創るか
第16章 超高精細度造形作品とハイパーソニック・サウンドとを軸とした新しい時空間演出技法を開発する
第17章 大型商業施設のための都市化の先端と天然の極致とを結んだ音環境を創る
第18章 生命本来の活性を目醒めさせて健やかな心と躰をつくる新しい〈サウンド・セラピー〉への展望


むすび 明晰判明知と暗黙知とを架橋する
索引
大橋 力(おおはし つとむ)
1933年生まれ.東北大学卒.(公財)国際科学振興財団情報環境研究所所長.文明科学研究所所長.情報環境学を提唱する.山城祥二の名で芸能山城組を主宰.主著書・作品に,『音と文明――音の環境学ことはじめ』,『情報環境学』,映画『AKIRA』の音楽,ランドスケープオペラ『ガイア』,創作能『闓能幻夢』.

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