ニュースクール

二〇世紀アメリカのしなやかな反骨者たち

学問の自由を求めるリベラリストが立ち上げた学校を通して,二〇世紀アメリカのリベラリズムを描く.

ニュースクール
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著者 紀平 英作
ジャンル 書籍 > 単行本 > 歴史
刊行日 2017/08/25
ISBN 9784000612142
Cコード 0022
体裁 四六 ・ 上製 ・ カバー ・ 248頁
定価 本体2,400円+税
在庫 在庫あり
第一次大戦の愛国熱のなかで,学問の自由を求めるリベラリストが立ち上げたニュー・スクール・フォア・ソーシャル・リサーチ.この小さな学校はやがて,ナチスに追われた学者を受け入れるなど,独自の役割を果たしてゆく.デューイからアーレントまで,学校に関わった人々の思想と行動を通して,20世紀アメリカのリベラリズムを描く.
序 章 反骨者たちのアメリカ――二〇世紀アメリカはいかなる大学を生み出したか

第一章 「極端」な戦争のただ中から――あくまで異形のままに
 一 一九一七年、拡大する崩れと危機
 二 大戦の衝撃に揺れる移民国家
 三 戦時体制の矛盾とジョン・デューイの批判
 四 コロンビア大学での確執

第二章 歩み出すしなやかな反骨者たち――開学後の苦闘・再編・挑戦
 一 開 学
 二 一九二〇年代へ
 三 ロビンソンの挑戦
 四 再編から『社会科学事典』の編集へ

第三章 追う社会と追われる人びと――亡命大学の設立
 一 ドグマを排して
 二 サッコ・ヴァンゼッティ裁判事件に関わって
 三 ドイツを追われる人びと
 四 亡命大学の開校

第四章 リベラリズムの意義を問い続けて――ニューディールとともに
 一 ニューディールのダイナミズム
 二 新生を目指すニュースクールとその拡大
 三 ケインズ経済学そしてファシズムのあり方をめぐって

第五章 さらなる民主主義を求めて――大戦から戦後に及ぶ転換
 一 世界国家への道
 二 ジョンソンと第二次大戦期のアメリカン・リベラル
 三 拡大するニュースクールと戦後のアメリカ
 四 黒人市民権運動の裏方として

第六章 二〇世紀アメリカ政治社会の光と翳――「西側世界」の形成に向けて
 一 マッカーシズムの構造と展開
 二 危機に立つ大学
 三 反骨者エルヴィン・ピスカートアの軌跡
 四 世界国家の拡大

終 章 燦めきの先に――二〇世紀を考え続けた二人の哲学者のまなざし
 一 社会科学院のその後
 二 資本主義の意義を問う経済哲学者 ハイルブローナー
 三 暗闇をみつめて生きる亡命哲学者 アーレント
 四 噴き出る問題と向き合うなかで

謝 辞

史料・参考文献一覧
索 引
紀平英作(きひら えいさく)
歴史家(近現代世界史).1946年,東京都生まれ.京都大学名誉教授.
著書『歴史としての「アメリカの世紀」――自由・権力・統合』(岩波書店,2010年),『パクス・アメリカーナへの道――胎動する戦後世界秩序』(山川出版社,1996年),『ニューディール政治秩序の形成過程の研究――20世紀アメリカ合衆国政治社会史研究序説』(京都大学学術出版会,1993年),『ヨーロッパ統合の理念と軌跡』(編著,京都大学学術出版会,2004年)ほか.

書評情報

日本経済新聞(朝刊) 2017年10月7日
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