マッド・トラベラーズ

ある精神疾患の誕生と消滅

一九世紀末ボルドーを中心に一時流行した後消滅した精神疾患を題材に,疾病概念と社会の複雑な力動を描く.

マッド・トラベラーズ
このエントリーをはてなブックマークに追加
著者 イアン・ハッキング , 江口 重幸 , 大前 晋 , 下地 明友 , 三脇 康生 , ヤニス・ガイタニディス
ジャンル 書籍 > 単行本 > 心理・精神医学
刊行日 2017/08/29
ISBN 9784000248228
Cコード 3011
体裁 A5 ・ 上製 ・ カバー ・ 360頁
定価 本体5,400円+税
在庫 在庫あり
19世紀末のフランスを中心に流行し,その後まもなく消え去った精神疾患「徘徊自動症」.なぜそれはその時その地域にだけ出現し,消滅したのか? そもそもその病気は実在のものなのか? ボルドーからモスクワまで遁走の旅をした最初の事例アルベール・ダダについての資料を詳細に分析し,疾病概念と社会との相互作用を劇的に描き出す.
謝 辞
はじめに

第一章 最初の遁走者
第二章 ヒステリーかてんかんか?
第三章 複数のニッチ
第四章 五つの問いと五つの答え

 補遺1 何がアルベールを苦しめたのか?
 補遺2 さまよえるユダヤ人
 補遺3 ドイツの「徘徊衝動」

 ドキュメント1 アルベールの話 一八七二年~一八八六年五月
 ドキュメント2 アルベールの観察記録 一八八六年六月~一八八七年二月
 ドキュメント3 夢 一八八七年五月~一八八九年九月
 ドキュメント4 病原性の夢 一八九二年
 ドキュメント5 実験 一八八八年、一八九三年
 ドキュメント6 エピローグ 一九〇七年


訳者あとがき

文 献
索 引
イアン・ハッキング(Ian Hacking)
1936年カナダ・バンクーヴァー生まれ.ブリティッシュコロンビア大学で数学と物理学を学び,1962年ケンブリッジ大学で博士号取得(哲学).ブリティッシュコロンビア大学,スタンフォード大学などを経て,トロント大学教授.現在は同大学名誉教授.


【訳者】

江口重幸(えぐち しげゆき)
1951 年東京生まれ.1977年東京大学医学部医学科卒業.現在,一般財団法人精神医学研究所附属東京武蔵野病院副院長.

大前晋(おおまえ すすむ)
1970年兵庫県西宮市生まれ.1995年東京大学医学部医学科卒業.東京大学医学部附属分院神経科,東京武蔵野病院,東京大学医学部附属病院精神科を経て現在,国家公務員共済組合連合会虎の門病院精神科部長.

下地明友(しもじ あきとも)
1947年沖縄宮古島生まれ.1973年熊本大学医学部卒業.現在,熊本学園大学大学院社会福祉学研究科福祉環境学専攻教授.

三脇康生(みわき やすお)
1963年兵庫県生まれ.1987年京都大学文学部卒業.1995年京都大学医学部卒業.1998年パリ第一大学人文学部大学院科学哲学科DEA課程修了.2000年京都大学大学院医学研究科博士課程社会医学専攻修了.現在,仁愛大学大学院人間学研究科臨床心理学専攻教授.

ヤニス・ガイタニディス(Ioannis Gaitanidis)
1980年ギリシャ生まれ.リーズ大学・英国国立日本研究所日本学博士.現在,千葉大学国際教養学部助教.専攻は日本学(宗教社会学・医療人類学).
ページトップへ戻る