中原中也

沈黙の音楽

早熟の天才詩人の知られざる思索の跡をたどる

中原中也
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著者 佐々木 幹郎
通し番号 新赤版 1673
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 文学
刊行日 2017/08/30
ISBN 9784004316732
Cコード 0292
体裁 新書 ・ 304頁
定価 本体900円+税
在庫 在庫あり
近代日本を代表する詩人の,自らへの自負と揶揄,表現者としての存在の不安がみなぎる作品の数々は,どこからやってきたのか.自身実作者ならではの繊細な視点で,詩や詩集誕生の瞬間(過程?)を目撃者の証言のように鮮やかに読み解く.生誕110年,没後80年の今,研究の最新成果をも存分に盛り込んだスリリングな一冊.
第一章 無限の前に腕を振る
 1 詩の生成と存在への不安
 2 「朝の歌」あるいは揺れ動くもの
 3 夜の歌

第二章 「大正」という時代
 1 長州・湯田温泉
 2 天才と野生児

第三章 関東大震災の以前と以後
 1 落第と出郷
 2 関東大震災は何を与えたか
 3 早熟の不潔さと孤立

第四章 「歌」の発見
 1 弱者の思想
 2 歌と声
 3 歌のなかの無音と沈黙

第五章 『山羊の歌』から『在りし日の歌』まで
 1 「雪」と沈黙の音楽
 2 戦争の時代あるいは宙吊りにされた青春
 3 「在りし日」が過ぎるまで
 4 行方不明の「少年」

第六章 誰にどのように読まれたいか
 1 「療養日誌」の発見
 2 「ボン・マルシェ日記」から読みとる
 3 青春の神秘

あとがき

主な引用・参考文献一覧
中原中也略年譜
佐々木幹郎(ささき みきろう)
1947年奈良県生まれ.詩人.同志社大学文学部中退.『新編中原中也全集』(全5 巻・別巻1,角川書店)の責任編集委員.
詩集―『死者の鞭』(構造社/国文社),『蜂蜜採り』(書肆山田,高見順賞),『悲歌が生まれるまで』(思潮社),『明日』(思潮社,萩原朔太郎賞)など.
著書―『中原中也』(筑摩書房,サントリー学芸賞),『アジア海道紀行』(みすず書房,読売文学賞・随筆紀行賞),『都市の誘惑』(TBSブリタニカ),『中原中也 悲しみからはじまる』『やわらかく,壊れる』『雨過ぎて雲破れるところ』『田舎の日曜日』『瓦礫の下から唄が聴こえる』(以上,みすず書房),『人形記』(淡交社),『旅に溺れる』(岩波書店),『東北を聴く』(岩波新書)ほか.

書評情報

朝日新聞(朝刊) 2017年10月17日
毎日新聞(夕刊) 2017年10月17日
サンデー毎日 2017年10月15日号
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