シリーズ 刑事司法を考える 4

犯罪被害者と刑事司法

被害者や遺族の刑事裁判への参加,被害者の支援・保護,そして加害者家族の支援などの被害/加害をめぐる諸課題を多面的に考察.

犯罪被害者と刑事司法
著者 指宿 信 , 木谷 明 編集委員 , 後藤 昭 編集委員 , 佐藤 博史 編集委員 , 浜井 浩一 編集委員 , 浜田 寿美男 編集委員
ジャンル 書籍 > シリーズ・講座・全集 > シリーズ 刑事司法を考える
シリーズ シリーズ 刑事司法を考える
刊行日 2017/09/22
ISBN 9784000265041
Cコード 0332
体裁 A5 ・ 上製 ・ カバー ・ 334頁
定価 3,960円
在庫 在庫あり
被害者や遺族の声をどのように刑事司法のプロセスに取り込むか.被害者の司法への関わり方やその支援・保護はどうあるべきか.そして,加害者家族への支援はどう進められるべきか.被害者参加制度,性犯罪の厳罰化を規定した改正刑法などを踏まえ,心理学者,弁護士,ジャーナリスト,刑事法研究者らが多面的に考察する.
刊行にあたって
はじめに ……………指宿 信

Ⅰ 犯罪被害者をめぐる情勢はどうなっているか
 1 被害者問題のポリティクス──刑事司法は、犯罪被害者のためにあるのか? ……………石塚伸一
 2 被害者の刑事手続への関与とデュープロセス ……………渕野貴生
 3 被害者参加と量刑 ……………佐伯昌彦

Ⅱ 犯罪被害者の支援と保護はどうあるべきか
 4 犯罪被害者支援 ……………番 敦子
 5 被害者とトラウマ ……………宮地尚子・菊池美名子
 6 犯罪被害者と法執行 ……………田村正博
 7 少年事件と犯罪被害者──少年法が犯罪被害者に与える加害と向き合う ……………後藤弘子
 8 性犯罪被害者と刑事司法──法・制度の改正へ向けて ……………杉田 聡

Ⅲ 被害者論のあした
 9 修復的司法──何が実現され、何が実現されなかったか ……………平山真理
 10 子どもの司法面接とケア……………安田裕子
 11 犯罪被害者遺族と刑罰──「遺族の回復」から見た死刑 ……………坂上 香
 12 司法臨床における被害者と加害者……………廣井亮一
 13 関係性の暴力と加害者対応──男性加害者との対話、そして責任の召喚・行動変容に向かう暴力臨床 ……………中村 正
 14 「加害者家族」という問題……………鈴木伸元
●責任編集
指宿 信(いぶすき・まこと)
1959年生.成城大学教授.刑事訴訟法.

●執筆者紹介
石塚伸一(いしづか・しんいち)龍谷大学 刑事法
渕野貴生(ふちの・たかお)立命館大学 刑事法
佐伯昌彦(さえき・まさひこ)千葉大学 法社会学
番 敦子(ばん・あつこ)弁護士
宮地尚子(みやじ・なおこ)一橋大学 文化精神医学,医療人類学
菊池美名子(きくち・みなこ)国立精神・神経医療研究センター 社会学,医療人類学
田村正博(たむら・まさひろ)京都産業大学 社会安全政策,警察行政法
後藤弘子(ごとう・ひろこ)千葉大学 刑事法
杉田 聡(すぎた・さとし)帯広畜産大学 男性論,哲学
平山真理(ひらやま・まり)白鷗大学 刑事法
安田裕子(やすだ・ゆうこ)立命館大学 臨床心理学,生涯発達心理学
坂上 香(さかがみ・かおり)映画監督,一橋大学客員 メディア社会論
廣井亮一(ひろい・りょういち)立命館大学 司法臨床,加害者臨床
中村 正(なかむら・ただし)立命館大学 臨床社会学,社会臨床
鈴木伸元(すずき・のぶもと)日本放送協会

書評情報

季刊 刑事弁護 第97号(2019年1月21日発行)
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