実践 日々のアナキズム

世界に抗う土着の秩序の作り方

政治学・人類学の泰斗スコットが,日々の暮らしの中から社会を変えてゆく実践的アナキズムのエッセンスを軽妙洒脱に説き明かす.

実践 日々のアナキズム
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著者 ジェームズ・C・スコット , 清水 展 , 日下 渉 , 中溝 和弥
ジャンル 書籍 > 単行本 > 歴史
刊行日 2017/09/28
ISBN 9784000220965
Cコード 0022
体裁 四六 ・ 上製 ・ カバー ・ 216頁
定価 本体2,800円+税
在庫 在庫あり
アナキズムとは特別な政治運動でも革命でもなく,日々の暮らしの中から社会を変えていく実践である――東南アジアでのフィールドワークを通じて,国家の束縛から離れた社会のあり方を希求してきた政治学・人類学の泰斗スコットが,西欧文明社会で暮らす自らの経験からたどり着いた実践的アナキズムのエッセンスを,軽妙洒脱に説き明かす.
はじめに
 アナキストの懐疑の眼,もしくはアナキストのように眺めること
 組織の逆説
 社会科学の実践に対するアナキストの懐疑の眼
 一つ,もしくは二つのご注意

第一章 無秩序と「カリスマ」の利用
 断章1 アナキスト柔軟体操というスコットの法則
 断章2 不服従の重要性について
 断章3 さらに不服従について
 断章4 広告「リーダーがあなた方の導きに喜んで従うつもりで,支持者を求めています」

第二章 土着の秩序と公式の秩序
 断章5 土着と公式,二つの「知る」方法
 断章6 公的な知と管理の風景
 断章7 土着的なるものの柔靱な反発
 断章8 無秩序な都市の魅力
 断章9 整然さの裏の無秩序・混沌
 断章10 アナキスト不倶戴天の敵

第三章 人間の生産
 断章11 遊びと開放性
 断章12 なんて無知でばかげているんだ! 不確実性と適応性
 断章13 GHP :総人間生産量
 断章14 介護施設
 断章15 制度のなかの人生という病理
 断章16 穏やかな,直感に反した事例――赤信号の除去

第四章 プチ・ブルジョアジーへの万歳二唱
 断章17 中傷されてきた階級を紹介する
 断章18 軽蔑の病因論
 断章19 プチ・ブルジョアジーの夢――財産という魅惑
 断章20 プチ・ブルジョアジーのさほど小さくはない機能
 断章21 「無料の昼食」,プチ・ブルジョアジーの親切

第五章 政治のために
 断章22 討論と質――質の計量的測定に対する反論
 断章23 もしそうなったら……? 監査社会の夢想
 断章24 当てにならず,必然的に劣化する
 断章25 民主主義,業績,政治の終焉
 断章26 政治を弁護する

第六章 個別性と流動性
 断章27 小口の善意と同情
 断章28 個別性,流動性,そして偶発性を取り戻す
 断章29 歴史の虚偽をめぐる政治学


訳者あとがき・解題(清水 展)
ジェームズ・C. スコット(James C. Scott)
1936年生まれ.イェール大学政治学部・人類学部教授.邦訳著書『モーラル・エコノミー――東南アジアの農民叛乱と生存維持』(勁草書房),『ゾミア――脱国家の世界史』(みすず書房).


【訳者】

清水 展(しみず ひろむ)
1951年生まれ.関西大学特任教授.京都大学名誉教授.文化人類学,東南アジア研究.著書『草の根グローバリゼーション――世界遺産棚田村の文化実践と生活戦略』(京都大学学術出版会),『噴火のこだま――ピナトゥボ・アエタの被災と新生をめぐる文化・開発・NGO』(九州大学出版会)など.

日下 渉(くさか わたる)
1977年生まれ.名古屋大学大学院国際開発研究科准教授.政治学・フィリピン地域研究.著書『反市民の政治学――フィリピンの民主主義と道徳』(法政大学出版局)など.

中溝和弥(なかみぞ かずや)
1970年生まれ.京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授.政治学・南アジア地域研究.著書『インド暴力と民主主義―― 一党優位支配の崩壊とアイデンティティの政治』(東京大学出版会)など.

書評情報

THE SHAKAI SHIMPO 2017年11月8日
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