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ロシア革命とソ連の世紀 4

人間と文化の革新

人間と文化の革新
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著者 浅岡 善治 責任編集 , 中嶋 毅 責任編集 , 松戸 清裕 , 池田 嘉郎 , 宇山 智彦 , 松井 康浩
ジャンル 書籍 > シリーズ・講座・全集 > ロシア革命とソ連の世紀
シリーズ ロシア革命とソ連の世紀
刊行日 2017/09/28
ISBN 9784000282697
Cコード 0322
体裁 A5 ・ 上製 ・ カバー ・ 336頁
定価 本体3,700円+税
在庫 未刊・予約受付中
思想,文化,芸術など,人間および広義の社会の観点からロシアとソ連の歴史に再接近する.社会と人間の革新を志向する政治権力と,それに向き合う社会との相互関係を軸に,革命とそれが生み出した新たな世界の変転を描き出す.
総説 社会主義革命とユートピアの行方………………浅岡善治
 はじめに
 一 革命とボリシェヴィキのユートピア
 二 「上からの革命」とユートピア
 三 後期ソ連におけるユートピアの盛衰
 むすび――「永続革命」と「歴史の終わり」


Ⅰ 変革の構想と実践

 1 ボリシェヴィズムの世界像・人間像……………佐藤正則
  はじめに
  一 ロシア・マルクス主義の哲学論争ともう一つのボリシェヴィキ
  二 西欧における精神的転換とロシア・マルクス主義
  三 ボリシェヴィズムの世界像
  四 ボリシェヴィズムにおける二つの人間像
  おわりに

 2 ロシア革命とジェンダー……………広岡直子
  はじめに
  一 第一次世界大戦期における女性の役割と意識の変化
  二 女性解放運動と十月革命
  三 女性部の理念と活動――女性大衆への働きかけの成果と限界
  おわりに代えて

 3 ロシア・アヴァンギャルド――その理想と変移……………中村唯史
  一 ロシア・アヴァンギャルドとは何か
  二 ロシア・アヴァンギャルドの定義の困難
  三 ロシア・アヴァンギャルドの評価をめぐる問題
  四 ロシア・アヴァンギャルドの「生」と「芸術」


Ⅱ 政治化と動員
 4 スターリニズムの表象と社会動員…………瀧口順也
  はじめに――権力表象、プロパガンダ、動員
  一 政治舞台におけるスターリン表象
  二 政治化される芸術文化とスターリニズムの表象――社会主義リアリズムと大衆動員
  おわりに

 5 「政治化」と学知――物理学哲学論争……………金山浩司
  はじめに
  一 一九三〇年代初頭までの政治化の過程
  二 一九三〇年代の論争の展開
  三 渾然たる一九三〇年代後半
  結 論

 6 科学――〝強大なソヴィエト連邦〟の背後に………………市川浩
  一 「科学の参謀本部」=ソ連邦科学アカデミー
  二 「愛国的・唯物論的物理学者」と核開発
  三 トロフィム・デニーソヴィチ・ルィセンコ――すぐれて「ソヴィエト的形象」としての
  四 「脱スターリン化」から「管理不能なスーパー・システム」へ


Ⅲ 葛藤と自律

 7 芸術音楽から見たソ連――雪どけ期のショスタコーヴィチを中心に……………梅津紀雄
  はじめに――芸術音楽にとってソ連とは何であったか
  一 革命直後からネップ(新経済政策)期まで
  二 スターリン体制――音楽統制の確立とソヴィエト・オペラ
  三 スターリン時代末期のジダーノフ批判
  四 雪どけ期の統制緩和
  五 雪どけ期の音楽の地平の拡大
  六 「停滞」の時代
  おわりに

 8 テロルから日常へ――ポスト・スターリン期の文学と社会……………平松潤奈
  一 脱スターリン化をめぐる新しい研究
  二 「ブラート」とその誤認――ソルジェニーツィン『イヴァン・デニーソヴィチの一日』再読
  三 「ルキヤノフ化」する日常とテロルの記憶――トリフォノフの『交換』と『川岸の館』

 9 ソ連時代後半の娯楽映画――リャザーノフの挑戦……………田中まさき
  はじめに
  一 モスフィルムにいたるまで
  二 『カーニバルの夜』との出会い
  三 飛 躍
  四 リャザーノフとソ連の終焉

 10 グラースノスチ下のメディアと新たな「公共圏」……………阿曽正浩
  はじめに――公式と非公式
  一 上からのグラースノスチの発動(一九八五‐八八年)
  二 下からのグラースノスチの胎動(一九八九‐九〇年)
  三 グラースノスチの危機と再生(一九九〇年夏‐九一年)
  おわりに――多重構造の解消と新たな問題

【コラム】
 a 反宗教宣伝と対教会政策……………赤松道子
 b ソヴィエト演劇への憧憬――演出家佐野碩のモスクワ行(一九三一―三七年)……………武田清
 c ルィセンコ論争の世界的広がり……………藤岡毅
 d 革命とバレエ――古典舞台芸術の危機と再生……………斎藤慶子
 e ヘルシンキ宣言とソ連・東欧諸国の異論派たち……………松井康浩

関連略年表
索 引
【編集委員】
浅岡善治(あさおか・ぜんじ)*本巻責任編集
1972年生.東北大学大学院文学研究科准教授.ロシア近現代史.

中嶋毅(なかしま・たけし)*本巻責任編集
1960年生.首都大学東京大学院人文科学研究科教授.ロシア近現代史,在外ロシア史.

松戸清裕(まつど・きよひろ)
1967年生.北海学園大学法学部教授.ソ連史.浅岡善治*本巻責任編集
1972年生.東北大学大学院文学研究科准教授.ロシア近現代史.

池田嘉郎(いけだ・よしろう)
1971年生.東京大学大学院人文社会系研究科准教授.ロシア近現代史.

宇山智彦(うやま・ともひこ)
1967年生.北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授.中央ユーラシア近現代史.

松井康浩(まつい・やすひろ)
1960年生.九州大学大学院比較社会文化研究院教授.政治社会史,国際関係論.



【執筆者一覧】
佐藤正則(さとう・まさのり)
九州大学大学院言語文化研究院准教授.ロシア文化・思想史.

広岡直子(ひろおか・なおこ)
早稲田大学ロシア研究所招聘研究員.ロシア社会史.

中村唯史(なかむら・ただし)
京都大学大学院文学研究科教授.ロシア文学,ソ連文化論.

瀧口順也(たきぐち・じゅんや)
龍谷大学国際学部准教授.ソ連政治文化史.

金山浩司(かなやま・こうじ)
東海大学現代教養センター講師.ソ連科学技術史.

市川浩(いちかわ・ひろし)
広島大学大学院総合科学研究科教授.科学技術史.

梅津紀雄(うめつ・のりお)
工学院大学教育推進機構非常勤講師.ロシア音楽,表象文化論,日露交流史.

平松潤奈(ひらまつ・じゅんな)
金沢大学国際基幹教育院准教授.ロシア・ソヴィエト文学.

田中まさき(たなか・まさき)
早稲田大学ロシア研究所招聘研究員.ソヴィエト文化,ロシア演劇.

阿曽正浩(あそ・まさひろ)
北見工業大学工学部准教授.ソヴィエト法,現代ロシア法.

赤松道子(あかまつ・みちこ)
早稲田大学文学学術院非常勤講師.ロシア現代史.

武田清(たけだ・きよし)
明治大学文学部教授.日露比較演劇論.

藤岡毅(ふじおか・つよし)
同志社大学理工学部嘱託講師.ソヴィエト科学史,科学史・科学論.

斎藤慶子(さいとう・けいこ)
北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター研究員.日露バレエ交流史.
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