岩波現代全書

学童集団疎開

受入れ地域から考える

埼玉県の高校郷土部の調査を契機に,地域全体が戦時体制に巻き込まれる状況を明らかにした,新たな観点からの学童疎開史.

学童集団疎開
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著者 一條 三子
通し番号 108
ジャンル 書籍 > 岩波現代全書 > 歴史・伝記
シリーズ 岩波現代全書
刊行日 2017/10/18
ISBN 9784000292085
Cコード 0321
体裁 四六 ・ 並製 ・ カバー ・ 288頁
定価 本体2,400円+税
在庫 在庫あり
子どもたちの悲惨な戦争体験として語られてきた学童集団疎開.しかし,受入れ地域からはまた別の側面が見える.県別に割当てられた40万人近くの学童,決定から3カ月後の受入れ,食糧事情や施設の状況,戦争の激化と軍事施設までもの疎開…….埼玉県の高校郷土部の調査を契機に,地域全体が戦時体制に巻き込まれる状況を明らかにした,新たな観点からの学童疎開史.
序 章 なぜ疎開受入れ地域に注目するか

第一章 学童疎開に到る道
 1 疎開政策と東京都
 2 割り当てられた側の事情
 3 国土計画と疎開

第二章 決定から二カ月半での大移動―― 一九四四年六月末~九月
 1 縁故か集団か,ただちに決断せよ
 2 翻弄される受入れ県
 3 公平性を最優先した埼玉県

第三章 遠足気分の出発,激化しゆく空襲―― 一九四四年九月~一九四五年三月
 1 「適切ナラザル」宿舎
 2 疎開地における教育
 3 冬季対策
 4 疎開地にしのびよる「戦争」

第四章 飢えの苦しみと敗戦,そして―― 一九四五年四月~戦後
 1 疎開強化と学寮の再編成
 2 重要機能を失った「重要都市」
 3 地域社会戦時体制の確立
 4 敗戦,そして引揚げ

終 章 戦争と地域社会


あとがき
主な参考文献
一條三子(いちじょう みつこ)
1955年生まれ.千葉大学人文学部人文学科史学専攻卒.1984年から2016年までの32年間,埼玉県公立高校で教鞭をとる.うち2校で郷土史研究部の顧問として生徒とともに地域の埋もれた歴史の発掘に努めた.また,小川町など埼玉県比企地域の自治体史編纂事業に加わり,おもに戦時期を担当.在職中の2009年に明治大学文学部で,論文「アジア太平洋戦争における地域社会戦時体制の展開」により博士(史学)学位取得.現在,放送大学埼玉学習センター非常勤講師.

書評情報

図書新聞 2018年3月24日
歴史地理教育 2018年2月号
朝日新聞(埼玉版) 2017年12月28日
しんぶん赤旗 2017年12月24日
週刊ダイヤモンド 2017年12月23日号
北海道新聞(朝刊) 2017年12月10日
東京新聞(朝刊) 2017年12月10日
朝日新聞(朝刊) 2017年12月3日
日本経済新聞(朝刊) 2017年11月11日
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