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ロシア革命とソ連の世紀 5

越境する革命と民族

(全5巻)

越境する革命と民族
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著者 宇山 智彦 責任編集 , 松戸 清裕 , 浅岡 善治 , 池田 嘉郎 , 中嶋 毅 , 松井 康浩
ジャンル 書籍 > シリーズ・講座・全集 > ロシア革命とソ連の世紀
シリーズ ロシア革命とソ連の世紀
刊行日 2017/10/24
ISBN 9784000282703
Cコード 0322
体裁 A5 ・ 上製 ・ カバー ・ 336頁
定価 本体3,700円+税
在庫 未刊・予約受付中
ロシア革命とソ連が同時代の世界に対して持ったアピール力の源泉は、社会主義だけでなく民族解放のスローガンにもあった。本巻では「多民族帝国」としてのソ連に焦点をあて、実験的政策の展開、国際的影響、ソ連解体後の遺産を論じる。
総 説 ユーラシア多民族帝国としてのロシア・ソ連……………宇山智彦
 はじめに――帝国論の視点
 一 ロシア帝国の民族政策――個別主義とロシア人第一主義
 二 帝政末期の政治運動と民族問題――「諸民族の牢獄」化の中で
 三 革命・内戦と自治・独立運動――国際環境との関係
 四 反帝国主義的帝国の活力と矛盾――前衛的政策と国家の論理の間で
 五 ソ連型の国民統合とその限界――崩壊に至る道筋
 六 ソ連解体後のロシア――大陸帝国的ナショナリズムの行方


Ⅰ 民族解放の夢と現実

1 ロシア・ムスリムの革命と「反革命」――「想像の帝国」との協力と闘い……………宇山智彦
 はじめに
 一 革命前のロシア・ムスリム
 二 二月革命の歓喜と自治運動の出発
 三 十月革命という不本意な事態
 四 テュルク・タタール文化自治
 五 カザフ人のアラシュ・オルダ自治政府
 六 ソヴィエト政権への移行と相互不信
 おわりに――「自治の魅惑」と「想像の帝国」

2 ソ連の民族政策の多面性――「民族自決」から強制移住まで……………半谷史郎
 はじめに
 一 スターリンと民族政策――一九三〇年まで
 二 高杉一郎と民族政策
 三 民族政策の変質――一九三〇年代
 四 民族政策の変貌――一九四〇年代
 おわりに――スターリン後の民族政策

3 ユダヤ人自治と反ユダヤ主義――国内外の政治的文脈の交差……………高尾千津子
 はじめに――ロシア革命とユダヤ人
 一 ソ連のユダヤ人政策と反ユダヤ主義
 二 独ソ戦からイスラエル建国へ
 三 シオニストとソ連の接近
 おわりに――スターリン晩年の反ユダヤ主義


Ⅱ 民族運動の国際化と革命ロシア

4 ロシア革命と朝鮮独立運動――現代韓国・北朝鮮の淵源……………小野容照
 はじめに
 一 ロシア革命以前の朝鮮独立運動
 二 ロシア二月革命のインパクト
 三 ロシア十月革命と三・一独立運動
 四 コミンテルンと朝鮮共産主義運動
 おわりに

5 カフカスの革命――国際政治に翻弄された民族自決……………吉村貴之
 一 革命前の状況
 二 戦争、革命、独立
 三 ロシア・トルコ関係と南カフカス
 四 領土の帰属や連邦の形成をめぐる共産党内の議論
 まとめ

6 反帝国主義の帝国――イスラーム世界に連なるソヴィエト・ロシア……………長縄宣博
 一 二つの東方の接合
 二 文明化の使命?――ヴォルガ・ウラル地域から中央アジアへ
 三 革命家から赤い商人へ――イラン北部
 四 不可能な同盟?――紅海沿岸
 五 反帝国主義の帝国


Ⅲ ソ連解体と民族問題

7 ブレジネフ期連邦構成共和国の政治と民族の問題――クルグズスタンを事例として……………地田徹朗
 一 「停滞の時代」か、「漸進的変化」か?――ブレジネフ期という時代について
 二 上からの「信頼」とクルグズスタン指導部――ウスバリエフ、最初の政治的危機
 三 ブレジネフ期クルグズスタンでの民族政策と共産党エリート
 四 綿花事件・規律強化とクルグズスタン――ウスバリエフ、二度目の政治的危機
 五 ブレジネフ期のクルグズスタン共和国政治とウスバリエフ

8 ペレストロイカと民族紛争――ナゴルノ=カラバフ紛争の事例……………塩川伸明
 はじめに
 一 紛争の表面化――一九八八年二月から五月まで
 二 エスカレートと「特別管理形態」――一九八八年後半から八九年にかけて
 三 ソ連最末期――一九九〇年から九一年まで
 結びに代えて

9 バルト三国の独立再考――ソ連解体への道程……………小森宏美
 一 人民戦線の再評価
 二 バルト三共和国の共通点と相違点
 三 モデルとしてのバルト三共和国
 四 急進化する目標
 五 ソ連解体の果てに

10 先住少数民族の権利と資源環境問題――ポスト社会主義ロシアへの一視角……………高倉浩樹
 はじめに
 一 多民族大国ロシアとその背景
 二 移行期における少数民族政策
 三 土地と資源開発
 四 中央集権化
 五 資源開発と先住民の対立
 おわりに

【コラム】
 a ロシア革命期ウクライナ人民共和国の指導者たち……………光吉淑江
 b ルスクロフ――中央アジアとモンゴルを股にかけた革命家……………青木雅浩
 c ベトナム戦争期の「反修正主義」とソ連……………平山陽洋
 d ソ連ノスタルジー――ウクライナ紛争の一背景……………宇山智彦

関連略年表
索 引
【編集委員】
松戸清裕(まつど・きよひろ)
1967年生.北海学園大学法学部教授.ソ連史.

浅岡善治(あさおか・ぜんじ)
1972年生.東北大学大学院文学研究科准教授.ロシア近現代史.

池田嘉郎(いけだ・よしろう)
1971年生.東京大学大学院人文社会系研究科准教授.ロシア近現代史.

宇山智彦(うやま・ともひこ)*本巻責任編集
1967年生.北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授.中央ユーラシア近現代史.

中嶋 毅(なかしま・たけし)
1960年生.首都大学東京大学院人文科学研究科教授.ロシア近現代史,在外ロシア史.

松井康浩(まつい・やすひろ)
1960年生.九州大学大学院比較社会文化研究院教授.政治社会史,国際関係論.


【執筆者一覧】
半谷史郎(はんや・しろう)
愛知県立大学外国語学部准教授.ソ連の民族政策・文化政策.

高尾千津子(たかお・ちづこ)
東京医科歯科大学教養部教授.ロシア・ユダヤ史.

小野容照(おの・やすてる)
九州大学大学院人文科学研究院准教授.朝鮮近代史.

吉村貴之(よしむら・たかゆき)
早稲田大学イスラーム地域研究機構招聘研究員.アルメニア近現代史.

長縄宣博(ながなわ・のりひろ)
北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授.中央ユーラシア近現代史.

地田徹朗(ちだ・てつろう)
名古屋外国語大学世界共生学部准教授.中央アジア地域研究.

塩川伸明(しおかわ・のぶあき)
東京大学名誉教授.ロシア・旧ソ連諸国現代史.

小森宏美(こもり・ひろみ)
早稲田大学教育・総合科学学術院教授.エストニア近現代史.

高倉浩樹(たかくら・ひろき)
東北大学東北アジア研究センター教授.社会人類学,シベリア民族誌.

光吉淑江(みつよし・よしえ)
西南学院大学非常勤講師.ウクライナ近現代史.

青木雅浩(あおき・まさひろ)
東京外国語大学大学院総合国際学研究院講師.モンゴル近現代史.

平山陽洋(ひらやま・あきひろ)
名古屋外国語大学外国語学部講師.ベトナム現代史.
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