新版 はじまりのレーニン

レーニンの西欧形而上学の底を突き破る唯物論はどのように形成されたのか.ロシア革命百年の今,蘇る誰も書かなかったレーニン論.

新版 はじまりのレーニン
著者 中沢 新一
通し番号 学術368
ジャンル 書籍 > 岩波現代文庫 > 学術
刊行日 2017/10/17
ISBN 9784006003685
Cコード 0110
体裁 A6 ・ 並製 ・ カバー ・ 280頁
定価 1,254円
在庫 在庫あり
レーニンの笑いの底に潜む,生の律動に触れる思想とは何だったのか.西欧形而上学の底を突き破る,20世紀のグノーシス思想の可能性とは何か.1905年革命以降のレーニンの思想的遍歴の跡をたどり,弁証法的唯物論の特徴を鮮やかに浮かび上がらせる名著の新版.ロシア革命100年後の現代における本書の意義を記した序文を新たに付す.
はじめに
革命の源泉としての唯物論――新版のための序文
第一章 ドリン・ドリン!
第二章 笑いと唯物論
第三章 ヘーゲルの再発見
第四章 はじまりの弁証法
第五章 聖霊による資本論
第六章 グノーシスとしての党

結び 恐がらずに墓へ行ったレーニン

同時代ライブラリー版あとがき
岩波現代文庫旧版あとがき
唯物論の未来――新版あとがきに代えて
中沢新一(なかざわ しんいち)
1950年生まれ.東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期修了.宗教学宗教史学専攻.中央大学総合政策学部教授などを経て,現在,明治大学野生の科学研究所所長.著書に,『チベットのモーツァルト』(講談社学術文庫,サントリー学芸賞)『森のバロック』(講談社学術文庫,読売文学賞)『アースダイバー』(講談社,桑原武夫学芸賞)『対称性人類学』(講談社選書メチエ,小林秀雄賞)『熊楠の星の時間』(講談社選書メチエ)ほか.

書評情報

週刊文春 2017年12月7日号
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