出羽三山 山岳信仰の歴史を歩く

いつの世も〈お山〉は人々とともにある

出羽三山 山岳信仰の歴史を歩く
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著者 岩鼻 通明
通し番号 新赤版 1681
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 日本史
刊行日 2017/10/20
ISBN 9784004316817
Cコード 0221
体裁 新書 ・ 240頁
在庫 重版中
近畿の大峰山,九州の英彦山とならぶ修験の聖地,羽黒山.「雲の峰幾つ崩て月の山」と芭蕉が詠んだ主峰,月山.「語るなかれ聞くなかれ」の秘所,湯殿山.その長く複雑な歩みと,今も各地に息づく多様な宗教民俗,そして名所・旧跡を解説.人々を惹きつけてやまない〈お山〉の歴史と文化を案内する.〔カラー口絵2丁〕
はじめに――山岳信仰とは何か
 『君の名は。』と山岳信仰の世界/山岳信仰とは/象徴としての「三山」/里山と端山/修験道と羽黒修験

第一章 出羽三山の歩み
 古代 蝦夷との境界に祀られた神/中世 遍歴民としての修験者/中世の羽黒山/熊野信仰との関わり/湯殿山と常陸国/出羽三山の変遷/近世 修験者の定住化/危機の時代から隆盛へ/近代 神仏分離と山伏修行/戦後の変容

第二章 出羽三山参りと八方七口
 信仰の広がりを考える/各地に残る出羽三山碑/八方七口の登拝口/講・霞・檀那場/里山伏の世界/松尾芭蕉の三山参り/出羽三山の名所図会『三山雅集』/信仰の旅における循環的行程/出羽三山の道中日記を読む/参詣者数はどのくらいだったか/参詣者の年齢にみる同心円構造/千葉県に残る行人墓と供養塚

第三章 羽黒修験四季の峰
 峰入りとは/春の峰/夏の峰/秋の峰/冬の峰

第四章 出羽三山を歩く――絵図を手がかりに
 羽黒山を歩く/山頂の三神合祭殿へ/杉並木を下る/月山に登る/月山八合目から/肘折口へ下る/岩根沢口へ下る/本道寺口へ下る/参詣者が歩んだ六十里越街道/ブロッケン現象とご来迎/湯殿山へ下る/田麦俣から大網へ/三山一枚絵図を読む/描きこまれた女人救済儀礼/門前町手向のにぎわい/荒沢三院、水石、湯殿山/絵図の宗教景観

第五章 湯殿山と即身仏――「一世行人」の足跡をたずねて
 即身仏とは/近世に記録された即身仏/神仏分離と即身仏/小説『月山』に描かれた即身仏/宗教者としての一世行人/千日回峰行と湯殿山千日山籠

第六章 山岳信仰と食文化
 古代・中世の修験者の食文化/出羽三山の食文化/最高のふるまい、大笈酒/修験者と売薬/森の恵みと食文化

おわりに――これからの出羽三山

あとがき
主要参考文献
図表出典一覧
岩鼻通明(いわはな みちあき)
1953年大阪府生まれ
1981年京都大学大学院文学研究科地理学修士課程修了.博士(文学)
現在―山形大学農学部教授
専攻―文化地理学・宗教民俗学
著書―『出羽三山信仰の歴史地理学的研究』(名著出版)『出羽三山の文化と民俗』(岩田書院)『出羽三山信仰の圏構造』(岩田書院)『韓国・伝統文化のたび』(ナカニシヤ出版)『北日本中世史の研究』(共著,吉川弘文館)『中世出羽の宗教と民衆』(共著,高志書院)ほか

書評情報

朝日新聞(朝刊) 2017年12月3日
読売新聞(朝刊) 2017年11月26日
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