生と死のことば

中国の名言を読む

自分の老い,その先の死,身近な人たちの死にどう向き合うか.孔子,荘子,曹操,陶淵明などの先哲,文人がのこしたことばから探る.

生と死のことば
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著者 川合 康三
通し番号 新赤版 1683
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 世界史
刊行日 2017/10/20
ISBN 9784004316831
Cコード 0298
体裁 新書 ・ 224頁
定価 本体780円+税
在庫 在庫あり
人間は古来,生とは何か,死とは何か,考え続け,思い悩んできた.自分の老い,その先の死,さらに身近な人たちの死,それにどのように向き合い,受けとめていったらよいのか.孔子,荘子,曹操,陶淵明などの先哲,文人は何を思ったのだろうか.彼らがのこしたことばを探っていく.
一 生とは何か,死とは何か
 1 生も死もわからない(『論語』)
 2 生とは死へ向かう歩み(『抱朴子』)
 3 死ぬ日がわからないから生きられる(『抱朴子』)

二 生は仮の宿り,死は永遠の帰着
 1 仮の宿り(「古詩十九首」・『尸子』・『列子』・曹丕・白居易)
 2 死は休息(『荘子』)

三 生ははかない
 1 白駒の隙を過ぐるが如し(『荘子』)
 2 朝露の如し(『漢書』・「薤露」・劉希夷)
 3 今を楽しむ(『詩経』・「西門行」)

四 死を前にして
 1 平凡な日々をなつかしむ(『史記』)
 2 嵆康の「広陵散」(『世説新語』)
 3 陸機の鶴唳(『世説新語』)
 4 臨終の詩(欧陽建)

五 生への執着
 1 君王の執着(『戦国策』・『漢書』注)
 2 曹操の遺令(陸機)
 3 宴のさなかで(1)――斉の景公(『列子』)
 4 宴のさなかで(2)――晋の羊祜(『晋書』)

六 死は必然
 1 死は宿命(『論語』・『法言』・潘岳・范雎・『晏子春秋』・『史記』)
 2 死は自然(白居易)
 3 死は平等(『列子』・『孟子』)

七 死への恐れ,死への憤り
 1 死を厭う(『春秋左氏伝』・『雲笈七籤』)
 2 死を楽しむ(『列子』・『淮南子』)
 3 死を憤る(白居易)

八 亡き人を悼む
 1 愛弟子の死を悼む(『論語』)
 2 妻の死を悼む(潘岳)
 3 小間使いの少女の死を悼む(帰有光)

九 不死の希求
 1 東海の三仙山(『史記』)
 2 昇仙願望(郭璞)
 3 不死の不幸(『老子』)

十 死を恐れる陶淵明
 1 陶淵明の文学と死生観
 2 生は空無(陶淵明)
 3 死の恐れ(陶淵明)

十一 死を戯画化する陶淵明
 1 自分の挽歌(陶淵明)
 2 自分の祭文(陶淵明)
 3 いかに生きるか(陶淵明)

十二 死を乗り越える
 1 死を無化する(『荘子』)
 2 生への意志(曹操)
 3 生の肯定(蘇軾)
 4 死よりも生を(『論語』)

さらに読み進むために――あとがきに代えて
関連年表
川合康三(かわい こうぞう)
1948年浜松市生まれ.1976年京都大学大学院博士課程中退.博士(文学).専攻は中国古典文学.東北大学文学部,京都大学文学部,台湾大学招聘教授,ブランダイス大学招聘教授を経て,現在,國學院大学文学部教授,京都大学名誉教授.
主な著書に『白楽天――官と隠のはざまで』『杜甫』(以上,岩波新書),『漢詩のレッスン』(岩波ジュニア新書),『白楽天詩選』(上・下,訳注)『新編中国名詩選』(上・中・下,編訳)『李商隠詩選』(選訳)(以上,岩波文庫),『中国の恋のうた――『詩経』から李商隠まで』(岩波セミナーブックス),『中国の自伝文学』(創文社),『終南山の変容――中唐文学論集』(研文出版),『桃源郷――中国の楽園思想』(講談社選書メチエ)などがある.

書評情報

BOOKウォッチ 2017年11月29日配信
週刊現代 2017年12月2日号
週刊文春 2017年11月23日号
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