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岩波科学ライブラリー
うつも肥満も腸内細菌に訊け!
腸内細菌がつくり出す物質は,脳やからだに働きかけ,さまざま病気や,食欲,感情や精神にまで関与する.
著者 | 小澤 祥司 著 |
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通し番号 | 267 |
ジャンル | 書籍 > 自然科学書 > 岩波科学ライブラリー 書籍 > 岩波科学ライブラリー > 生命・医学 |
シリーズ | 岩波科学ライブラリー |
刊行日 | 2017/11/15 |
ISBN | 9784000296670 |
Cコード | 0345 |
体裁 | B6 ・ 並製 ・ カバー ・ 142頁 |
在庫 | 在庫あり |
母から子へと綿々と受け継がれ,人間の全細胞数の数十倍もいると言われる腸内細菌.その新たな働きが,つきつぎと明らかにされている.つくり出した物質が神経やホルモンをとおして脳にも働きかけ,さまざま病気や,食欲,感情や精神にまで関与する.あなたの不調も攪乱された腸内細菌の働きによるのかもしれない.
■主な参考文献
- 参考文献PDF(204kB)
まえがき
本書に出てくる主な腸内細菌の門とグループ(属)・種
1 脳になりそこねた器官
脳‐腸‐細菌軸の発見
腸は第2の脳(セカンド・ブレイン)?
わかってきた脳‐腸軸
まず腸があった
脳が大きくなれば腸は小さくなる?
地球はバクテリアの星
進化の伴走者
2 ストレスと腸とセロトニン
ストレスとは何か
ストレスと病気
セロトニンと過敏性腸症候群
セロトニン産生を促進する腸内細菌
セロトニン増減のメカニズム
脳と腸と腸内細菌を結ぶチャンネル
3 自閉症とGABA(ギャバ)と脳‐腸連関
自閉症スペクトラム障害
ディスバイオシスとASDの関係
細菌代謝物の影響
神経伝達物質GABA(ギャバ)
腸は脳を支配するか
パーキンソン病は腸から始まる?
4 あなたの食欲を支配するもの
ファーストフードが壊した腸内細菌叢
肥満と腸内細菌の関係
ヨーヨー効果と肥満の記憶
満腹感・空腹感のメカニズム
腸内細菌代謝物と摂食行動
食の好みも細菌次第
5 善玉菌・悪玉菌と免疫システム
善玉菌・悪玉菌・日和見菌
プロバイオティクスとプレバイオティクス
クロストリディウム属は善か悪か
腸管免疫システムと腸内細菌の関わり
制御性T細胞とクロストリディウム
抗生物質と食物アレルギー・肥満の関係
大腸癌と2つの制御性T細胞
6 腸内細菌を解明する
文明未接触の種族
アフリカ狩猟採集民の腸内細菌叢
見つかった抗菌剤耐性遺伝子
新生児の腸内細菌の由来
メタゲノム解析が明らかにする全体像
日本人の腸内細菌叢の特徴
人類の進化は腸内細菌とともに
脳の進化と腸内細菌
本書に出てくる主な腸内細菌の門とグループ(属)・種
1 脳になりそこねた器官
脳‐腸‐細菌軸の発見
腸は第2の脳(セカンド・ブレイン)?
わかってきた脳‐腸軸
まず腸があった
脳が大きくなれば腸は小さくなる?
地球はバクテリアの星
進化の伴走者
2 ストレスと腸とセロトニン
ストレスとは何か
ストレスと病気
セロトニンと過敏性腸症候群
セロトニン産生を促進する腸内細菌
セロトニン増減のメカニズム
脳と腸と腸内細菌を結ぶチャンネル
3 自閉症とGABA(ギャバ)と脳‐腸連関
自閉症スペクトラム障害
ディスバイオシスとASDの関係
細菌代謝物の影響
神経伝達物質GABA(ギャバ)
腸は脳を支配するか
パーキンソン病は腸から始まる?
4 あなたの食欲を支配するもの
ファーストフードが壊した腸内細菌叢
肥満と腸内細菌の関係
ヨーヨー効果と肥満の記憶
満腹感・空腹感のメカニズム
腸内細菌代謝物と摂食行動
食の好みも細菌次第
5 善玉菌・悪玉菌と免疫システム
善玉菌・悪玉菌・日和見菌
プロバイオティクスとプレバイオティクス
クロストリディウム属は善か悪か
腸管免疫システムと腸内細菌の関わり
制御性T細胞とクロストリディウム
抗生物質と食物アレルギー・肥満の関係
大腸癌と2つの制御性T細胞
6 腸内細菌を解明する
文明未接触の種族
アフリカ狩猟採集民の腸内細菌叢
見つかった抗菌剤耐性遺伝子
新生児の腸内細菌の由来
メタゲノム解析が明らかにする全体像
日本人の腸内細菌叢の特徴
人類の進化は腸内細菌とともに
脳の進化と腸内細菌
小澤祥司(おざわ しょうじ)
環境ジャーナリスト/科学ライター.1956年静岡県生まれ.東京大学農学部卒業.主に生物多様性,自然エネルギー,持続可能な社会をテーマとして執筆活動.著書に『メダカが消える日』『エネルギーを選びなおす』『「水素社会」はなぜ問題か』『ゾンビ・パラサイト――ホストを操る寄生生物たち』(以上,岩波書店),『飯舘村――6000人が美しい村を追われた』(七つ森書館)などがある.
環境ジャーナリスト/科学ライター.1956年静岡県生まれ.東京大学農学部卒業.主に生物多様性,自然エネルギー,持続可能な社会をテーマとして執筆活動.著書に『メダカが消える日』『エネルギーを選びなおす』『「水素社会」はなぜ問題か』『ゾンビ・パラサイト――ホストを操る寄生生物たち』(以上,岩波書店),『飯舘村――6000人が美しい村を追われた』(七つ森書館)などがある.
書評情報
公明新聞 2018年1月29日
サンデー毎日 2017年12月31日号
サンデー毎日 2017年12月31日号