岩波現代全書

日本人記者の観た赤いロシア

革命から独ソ戦期まで,ロシア・ソ連駐在の日本の新聞記者たちが観たもの,伝えたものは何か.報道から歴史のイメージにせまる.

日本人記者の観た赤いロシア
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著者 富田 武
通し番号 109
ジャンル 書籍 > 岩波現代全書 > 歴史・伝記
シリーズ 岩波現代全書
刊行日 2017/11/17
ISBN 9784000292092
Cコード 0322
体裁 四六 ・ 並製 ・ カバー ・ 248頁
定価 本体2,200円+税
在庫 在庫あり
革命から独ソ戦期まで,ロシア・ソ連駐在の日本の新聞記者はどのような報道を行っていたのか.代表的な記者の記事や回想記を歴史状況と絡め併せて見ることで,革命とソ連に対する当時のイメージが浮かび上がる.当時の日本の知識人や社会主義者たちのソ連観を理解する上で必須でありながら従来欠けていた視点から革命ソ連を描く.
はじめに

第1章 大庭柯公と布施勝治――先駆者たち
 1 ロシア革命と日本の対応
 2 大庭柯公――ロシア報道のパイオニア
 3 布施の『露國革命記』
  補1 播磨楢吉の三月革命描写
  補2 黒田乙吉の一一月モスクワ市街戦

第2章 布施勝治と中平亮――その戦時共産主義体験
 1 内戦・干渉戦争と日本
 2 布施・中平のロシア体験と観察
 3 布施の『労農露國より歸りて』
 4 中平の『赤色露國の一年』
  補1 布施・中平のレーニン会見
  補2 大庭のその後と最期

第3章 布施勝治と黒田乙吉――ネップ期をどう観たか
 1 ネップ期の社会と政治闘争
 2 布施の政治・経済観察
 3 黒田の社会・文化観察
  補1 大竹博吉の『東方通信』
  補2 布施のスターリン会見

第4章 大竹博吉と丸山政男――三〇年代ソ連の観察
 1 上からの革命,国民統合,大テロル
 2 大竹の『實相を語る』と『新露西亜風土記』
 3 丸山の特派員記事と『ソヴェート通信』
  補1 布施の収容所情報
  補2 ラデックの布施論評

第5章 前芝確三と畑中政春――第二次大戦期の報道
 1 戦争とソ連国家・社会
 2 前芝の冷静な独ソ戦観察
 3 畑中の「抗戦」ソ連賛美
  補 ソ連の情報統制と外国人記者

おわりに
参考文献
富田 武(とみた たけし)
1945年生.1971年東京大学法学部卒業,1981年同大学院社会学研究科博士課程満期退学.1988年成蹊大学法学部助教授,1991年同教授,現在同名誉教授.専攻:ソ連政治史,日ソ関係史.著書:『スターリニズムの統治構造』(1996),『戦間期の日ソ関係:1917-1937』(2010,以上岩波書店),『シベリア抑留者たちの戦後:冷戦下の世論と運動1945-56』(人文書院,2013),『シベリア抑留:スターリン独裁下,「収容所群島」の実像』(中公新書,2016)など.
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