戦間期国際政治とE.H.カー

E.H.カーとは何者なのか.外交官,国際政治学者,歴史学研究者として活躍し,多分野で業績を残したカーの知の全体像を描く.

戦間期国際政治とE.H.カー
著者 山中 仁美
ジャンル 書籍 > 単行本 > 政治
刊行日 2017/11/17
ISBN 9784000612326
Cコード 0031
体裁 A5 ・ 上製 ・ カバー ・ 178頁
在庫 品切れ
20世紀を通じて外交官,国際政治学者,歴史学研究者として活躍し,『危機の二十年』をはじめとする数々の名著を残したE.H.カー.カーとは果たして何者なのか.分野ごとにあたかも複数の「カー」が存在するかのような学問的状況下で,著者はカーの実像に迫ろうとする.将来を嘱望されながら,病に斃れた著者によるカー研究の到達点.アンドリュー・リンクレーター氏(英国アベリストウィス大学教授)推薦.
序 知的巨人,カーの実像に迫る

Ⅰ 「E・H・カー研究」の現今の状況をめぐって
Ⅱ E・H・カーと第二次世界大戦――国際関係観の推移をめぐる一考察
Ⅲ 「新しいヨーロッパ」の歴史的地平――E・H・カーの戦後構想の再検討
Ⅳ 戦間期イギリスの国際関係研究における「理論」――チャタム・ハウスにおけるナショナリズム論をめぐって
Ⅴ 国際政治をめぐる「理論」と「歴史」――E・H・カーを手がかりとして

〈付論〉
書評 西村邦行著『国際政治学の誕生――E・H・カーと近代の隘路』

解 説……………大島美穂
山中仁美 研究業績一覧
山中仁美(やまなか ひとみ)
1974‐2014.2008年津田塾大学大学院国際関係学研究科国際関係論専攻後期博士課程単位取得退学.2010年キール大学大学院後期博士課程修了.Ph.D.2008年名古屋商科大学外国語学部専任講師,2011年同大学経済学部准教授,2014年南山大学経済学部准教授.癌のため39歳で死去.

書評情報

読売新聞(朝刊) 2018年2月4日
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