歴史のなかの新選組

歴史学の立場から新選組の真実に迫る

歴史のなかの新選組
このエントリーをはてなブックマークに追加
著者 宮地 正人
通し番号 学術369
ジャンル 書籍 > 岩波現代文庫 > 学術
刊行日 2017/11/16
ISBN 9784006003692
Cコード 0121
体裁 A6 ・ 並製 ・ カバー ・ 352頁
定価 本体1,360円+税
在庫 在庫あり
新選組にまつわる言説はどこまでが史実でどこからが虚構なのか? 激動の幕末維新期に異彩を放ち,今なお多くの人を惹きつけてやまない新選組の実像に,維新史研究の第一人者が信頼に足る諸史料を駆使して迫る.幕末期のダイナミックな構造の中に不可欠の要素として新選組を改めて位置づけた画期的な“新選組史論”.研究の進展を踏まえた増補版.「浪士組・新徴組隊士出身地別一覧表」を付載.
現代文庫所収にあたって
前置き
幕末京都市街図

序 章 問題の所在

第一章 幕末の政治過程をどう見るか

第二章 一会桑政権と近藤勇
 1 上京当初の政治姿勢
 2 再上洛工作
 3 将軍再東帰への反対
 4 征長の勧誘
 5 条約勅許と近藤の立場
 6 近藤の人脈と対長州交渉
 7 近藤の正統性論理

第三章 有志集団としての浪士組・新選組
 1 脱藩浪士集団
 2 草莽層集団

第四章 八月一八日事件以前の壬生浪士組の特徴
 1 近藤・芹沢の義徒組編成
 2 大坂相撲との大喧嘩

第五章 新選組の性格の多重化
 1 八・一八クーデタと新選組
 2 京都の治安問題
 3 芹沢暗殺
 4 新選組の警備地区と池田屋事件

第六章 超法規的武装集団化
 1 新選組の超法規化
 2 大坂石蔵屋事件
 3 大坂・京都手入れ事件
 4 新選組の屯所牢
 5 膳所事件

第七章 他の諸集団との対立・抗争
 1 土佐藩との対立
 2 肥後藩との対立
 3 本圀寺党との対立
 4 三条大橋制札事件

第八章 「死さざれば脱隊するを得ず」
 1 隊規の成立
 2 山南敬助自刃事件
 3 脱走者の追捕・取調べ

第九章 組織矛盾とその展開
 1 有志集団再論
 2 組織の純化と補強策
 3 会津藩のための金策
 4 新選組の内部情報
 5 東国勤王派と西国勤王派
 6 新選組内の分裂過程
 7 六月一四日事件
 8 油小路暗殺事件
 9 新選組の弱体化と解体

第一〇章 史実と虚構の区別と判別
 1 西村兼文「新撰組始末記」の検討
 2 柴司自刃事件の記述方法
 3 大坂相撲喧嘩事件の記述方法
 4 大庄事件の記述方法
 5 六月一四日事件の記述方法

第一一章 新選組研究の史料論

終 章 結 論

補 章 その後の新選組研究

 注
 浪士組・新徴組隊士出身地別一覧表
 新選組略年表
 あとがき
 時代の扉を開く鍵――現代文庫版あとがきにかえて
 人名索引
宮地正人(みやち まさと)
1944年生まれ.東京大学史料編纂所教授,国立歴史民俗博物館館長を経て,現在,東京大学名誉教授.専攻は日本近現代史.著書に,『日露戦後政治史の研究』(東京大学出版会),『幕末維新風雲通信』(編著,東京大学出版会),『天皇制の政治史的研究』(校倉書房),『幕末維新期の社会的政治史研究』(岩波書店),『通史の方法』(名著刊行会),『幕末維新変革史』(上・下,岩波書店),『国民国家と天皇制』(有志舎),『地域の視座から通史を撃て!』(校倉書房)などがある.

書評情報

公明新聞 2018年1月15日
しんぶん赤旗 2017年12月3日
ページトップへ戻る