物理入門コース 新装版

電磁気学 Ⅰ

電場と磁場

2冊を通して,日常のなかで存在を実感しにくい電磁場がひとつの物理的実在であることを実感する.

電磁気学 Ⅰ
著者 長岡 洋介
ジャンル 書籍 > 自然科学書 > 物理・化学
書籍 > シリーズ・講座・全集 > 物理入門コース 新装版
シリーズ 物理入門コース 新装版
刊行日 2017/12/05
ISBN 9784000298636
Cコード 3342
体裁 A5 ・ 並製 ・ 230頁
在庫 在庫あり
電荷や電流のはたらきによって空間にある種の変化が生じる.それが電磁場だが,物体の運動とは違って,目に見えない.日常のなかで存在を実感しにくい電磁場がひとつの物理的実在であることを実感するには,第I冊のテーマである静電場と静磁場のみならず,第II冊のテーマである時間的に変動する電磁場の取り扱いが不可欠である.
物理入門コースについて
はじめに

1 電荷にはたらく力
 1-1 電荷を担うもの
 1-2 クーロンの法則
 1-3 電荷の単位
 1-4 ベクトル
 1-5 スカラー積とベクトル積
 1-6 遠隔作用と近接作用

2 静電場の性質
 2-1 電場
 2-2 いろいろな静電場
 2-3 電気力線
 2-4 ガウスの法則
 2-5 ガウスの法則の応用
 2-6 保存力の条件
 2-7 静電ポテンシャル
 2-8 静電エネルギー
 2-9 電気双極子
 2-10 静電場と流れの場

3 静電場の微分法則
 3-1 積分形から微分形へ
 3-2 微分形のガウスの法則
 3-3 微分形の渦なしの法則
 3-4 ポアソンの方程式
 3-5 ポアソンの方程式の解

4 導体と静電場
 4-1 導体と絶縁体
 4-2 導体のまわりの静電場
 4-3 境界値問題
 4-4 導体のまわりの静電場の例
 4-5 電気容量
 4-6 コンデンサー
 4-7 静電場のエネルギー

5 定常電流の性質
 5-1 電流
 5-2 定常電流と電荷の保存
 5-3 オームの法則
 5-4 導体中の電流の分布
 5-5 電気伝導のミクロな機構

6 電流と静磁場
 6-1 磁石と静磁場
 6-2 磁場中の電流にはたらく力
 6-3 運動する荷電粒子にはたらく力
 6-4 電流のつくる磁場
 6-5 磁場と磁束密度
 6-6 電磁気の単位
 6-7 磁気双極子
 6-8 アンペールの法則
 6-9 アンペールの法則の応用
 6-10 ベクトル・ポテンシャル

問題略解
索 引

 ☆コーヒー・ブレイク☆
  クォーク
  場 
  空中電気
  金属電子論
  加速器
  地球の磁場
長岡洋介(ながおか ようすけ)
1933年盛岡市に生まれる.1956年東京大学理学部卒業.1961年同大学院博士課程修了.京都大学教授,名古屋大学教授,京都大学基礎物理学研究所長,関西大学教授をへて,京都大学名誉教授,名古屋大学名誉教授.理学博士.専攻は物性理論.
著書に『遍歴する電子』(産業図書),『極低温の世界』(岩波書店),『局在・量子ホール効果・密度波』(共著,岩波書店),『統計力学』(岩波書店)など.

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